会いたいの!!
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「キルアか?私だ。忙しいのにリンがしつこくすまないな」
イライラはさて置き、ひとまず大人として謝罪するクラピカ。
「ああ、別にいいけど今日は無理だぜ?マジで今ゴンのやつが正念場でさ。一ヶ月後にヒソカと決闘の約束してるんだ」
「リンの返答を聞いていて大体の事はわかったが…ゴンの調子は良さそうか?」
「まぁ調子はどうかわかんないけど本人のやる気は凄まじいな。この一ヶ月が勝負って感じ?」
「そうか…」
ヒソカと対決
実力差はどれ位あるだろうか?
…いや、心配するのはゴンに失礼だな
あいつなら、きっと
『クラピカ~』
ふと隣りを見ると、リンが恨めしそうにこちらを見つめている。
クラピカは仕方なくダメ元で尋ねてみた。
「その…本当にしつこくて悪いんだが、キルアだけでも少し会えないか?無理なら諦めるが、30分でも」
『やだやだ!ゴンも!』
せっかく承諾を貰いやすいよう交渉しているのに、リンが横槍を入れてきて台無しだ。
クラピカは至近距離まで詰め寄っていたリンの顔をグイーッと押し退けた。
「ゴンも会いたがってたけどマジで無理だ。俺だけなら…15分」
キルアの返事をそのままリンに伝えると
『車で一時間以上かけて来るのに15分て!!しかもキルアだけて!!いやだそんなの~~!!』
いつもより格段に物分かりの悪い少女。
それをうんざりしながら間近でなだめる少年。
やりとりを聞きながら、キルアも溜め息を吐き頭を掻いた。
「わかったよ。じゃあ俺らが泊まってるホテルに今日二人も泊まれば?多分ゴンの奴、修行が終わるなりダウンだろうけど顔見る位ならできるぜ」
『うんっ!!そうする!!やったぁ!!』
「…いつの間に」
返ってきたのは甲高いリンの声。
クラピカから携帯を奪い返し、勝手に交渉成立の返答をしたのだ。
『というわけだから!さぁ、お泊まりの準備もして二人の元へゴー!!』
「ちゃんと説明しろ!いきなり泊まりと言われても」
『二人がいるホテルに私達も泊まります!!』
こうなれば準備は光の速さで行われ、クラピカには有無を言わさずに決まってしまった。
「え、マジ?」
「そのようだ」
呆れる二人が電話口で溜め息をつき合う。
リンはお構いなしに鼻唄まじりで準備をしている。
その頃、飛行機で二時間と電車で15分、バスで10分の遥か彼方では、今まさにこちらへ向かおうと家を出る二人がいたという。
皆の再会も、そう遠くないらしい。
~続く~