会いたいの!!
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リンはクラピカが連休を貰った事で、この機会を逃すまいとしつこくねだった。
クラピカはいい加減にしろと何度も諌めたが何の効果もなし。
確かに最近はよく耐えた方とは思う。
リンがあらゆる事を我慢したからこそ子供の成長も順調だ。
それに今日は多分、本人にとってそういう日なのだろう。
今日行きたいものは今度なんて聞く奴じゃない。
「…電話で二人の予定を訊いてみろ。都合が良ければ連れて行ってやろう」
説得(?)の末、ついにクラピカが折れた。
その言葉を聞くなり、リンはパァッと笑顔を咲かせて、待ってましたとばかりに携帯を取り出した。
クラピカはハァ~っと呆れた溜め息を漏らした。
私も甘いな、相変わらず
何だかんだ言ってもいつも負けてばかり
この娘の笑顔には勝てやしない
『あ、もしもし~?キルア?久しぶり!!元気!?』
嬉しそうにかけた相手はゴンではなくキルア。
何故……
まぁ、いつもの事だ、今更思っても仕方のない事
クラピカは平静を装い、本を読み始める。
『今から会いに行きたいんだけど、いいでしょ?
…うん、大丈夫。大丈夫だって!え?うん、もう9ヶ月!
大きくなったよ~~!えへへへ!
……うん、うん、……えっ?なんで!?……いいじゃん!私達が行くからちょっとだけ!
……だって……もう三ヶ月も会ってないんだもん。全然来てくれないし。……会いたいよ~』
リンお得意の、甘え上手なおねだり声が始まった。
『忙しいって何やってんの?また修行?
……新しい技をゴンと……?てゆーかそんなの明日してよ!だって行くもん!会いたい会いたい!キルアは私に会いたくないの!?
………は?何が?会いたくないのって訊いただけじゃん!は?怒る意味わかんない……
クラピカは確かにいますけど?クラピカとキルアは違うでしょーが!!私はあんたに会いたいの!キルアとゴンにどうしても会いたいの!嫌なの?
………やぁだ~~(泣)え、ゴンってばまたヒソカと闘うわけ?いや、わかるけどさ……ねぇ、ちょっとでいいの!時間作って!
……対決が終わったらって、それはいつ!?予定は一ヶ月後!?アホ、産まれてしまうじゃないか!そんなに時間あるなら今日くらいいいでしょ!?
え、ウイング?誰それ。そういえば子供の名前考える時に出てきたよね、ウイング。師匠なの?ふーん………
籠ってるってどこに!!部屋?どこの?じゃあそこ行く!どんな修行してるのか見たい!
邪魔なんかするわけないじゃん、応援しますとも!それが邪魔だって?失礼な。あ、お弁当作ってこーか?
………いいじゃん、ホント見るだけ!!何もしないし言わない!その部屋にいるだけでいいからぁ~~~!!お願い~~~~(泣)』
クラピカは話を聞きながらイライラしてとても読書どころじゃない。
いきなり横から電話を取り上げ、リンに向かって一言。
「くどいっっ!!(怒)」
そして何故かとっても怒ってます。
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