広がる漆黒
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地下の部屋での"逢瀬"は、たったの一時間で終わった。
リンは最後にクロロに握手を求めると、満面の笑顔で言った。
『またね!』
クロロは見送りはしなかった。
寝室を出るリンに、背中を向けたまま「元気で」という言葉を贈った。
二人を繋ぐ何かを絶ち切るかのように、扉が音を立てて閉まった。
また独りの部屋に取り残されるクロロ。
クロロはリンからの願いを頭の中で何度も繰り返した。
そして、自分と重ねて考えてみた。
リンの悲痛な瞳が蘇る。
クロロは深い溜め息をつき、額に手をあてた。
そしておもむろに携帯を手に取り、ある人物に電話をかけた。
「…俺だ。聞きたい事があるんだが…」
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