可愛い二人
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『実はクロロに用があるの。私、連絡先知らないから教えてくれない?』
「え、俺に用はないわけ?」
一気にガッカリした声に変わり、「え~っ」と納得のいかない不満を吐くシャル。
『お願い!本当に大事な用なの。どうしても会いたいんだ。だから…』
「俺にも用事の内容を教えてくれるならいいよ」
『…でも聞いたらビックリするかも。それに誰かに話されたら困るし』
「言わないよ。俺が知りたいだけだし」
『邪魔もしない?言ったらちゃんと連絡先教えてくれる?』
「邪魔しません。教えます。ね?いいだろ?」
リンは少し考えた後、シャルに話す事にデメリットはないだろうと考え、仕方なく打ち明けた。
『…あのね、私、死ぬかも知れないんだ』
「……えっ?」
リンは自分がジュエリストである事のみを伏せて、今までの経緯を話した。
子供を産む事で命を落とすかも知れないと。
その為にクロロに会い、頼んでおかねばならない事があるのだと。
その内容も、全て話した。
シャルは言葉を失った。
思いもしなかった程にショックで、何故か酷く胸が痛くて…
そんな事は初めてだった。
「それ…クラピカは絶対望んでないだろ」
『わかってる』
わかってるけど他に彼を守る術が思いつかない
だからこうするの
死ぬほど辛いけど、仕方ないもん
大好きだから
「…わかった。団長の携帯の番号教えるよ」
『…ありがとう』
そして、クロロの番号をいい終えると、シャルは電話の最後に「後悔するなよ」と言った。
彼らしくもない、淋しげな声だった。
~続く~