デスマッチ
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リンはとっさだったが腕を硬で強化し、素早く相手の腕を殴り、骨を砕いた。
「ぐっ…クソガキが!」
敵は胸ぐらを掴んでいた右手を放し、そこの間合いから逃げようとしていたリンの首根っこを左手で掴んだ。
ビリィッ…!!
互いの引っ張り合う力により、リンの服が見事に豪快に破れて…
『あっ…………』
美しい色とりどりの宝石で装飾された、リンの体が輝きながら露になった―――
『やだっ……!!』
リンはすぐに体を手で覆い隠し、破れた布切れを寄せ集めた。
そして、後ろで待っている仲間の方を恐る恐る振り返った。
キルア、ゴン、レオリオは、その初めて見る不思議な体を見て、声も出さずに呆けた顔をしている。
「リタイアだ!もういいから帰ってこい!」
秘密を知っていたクラピカだけが、冷静に判断して叫んだ。
リンは動揺し、頭が真っ白になってしまった。
師匠から散々言われて自覚はしていた。
この体の秘密、知られてしまったら最後
いつ、どんな奴らに狙われるかわからない。
一族の中には全身をホルマリン浸けにして、法外な値段で取り引きされたりしている者もいるらしい。
自分の中のトップシークレット……
こんな沢山の人の前で露呈してしまった。
敵は構わず体勢を立て直してリンに襲いかかって来る。
「終わりだガキ!殺してやる!!」
リンはその場にペタンと腰を着き、消えそうな声で呟いた。
『……ごめ……みんな……
参った…………』
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