シークレット
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クラピカの優しく触れる指がくすぐったい。
自分の体の芯が熱くなっていくのがわかる。
部屋の明かりは枕元のライトだけ。
その光だけでも、キラキラと反射し、柔らかく輝く金色の髪。
耳をかすめる吐息に、思わず眩暈がする。
露になっていく彼の肌は、艶やかでサラサラで見惚れるくらいに綺麗。
───いつものように酔わされ、解かれていく。
『……っ、』
「…子供は大丈夫だろうか?こんな事をしても…」
理性を保ちながら、触れる手を止めた。
『う…ん…。先生が……ゆっくりなら大丈夫って……』
あら。なんか恥ずかしいな、説明するの……
「そんな事まで指導があるのか?」
『てゆーか助産婦さんが…妊婦さん集めてみんなで…』
「抜かりなしだな。じゃあゆっくり…」
『うん。ふふ』
いつも優しいクラピカの腕が、更にそっと、壊れモノに触れるように大事に抱かれる。
「…ゆっくりと言われても自信がないな。お前の顔を見てると…」
『枕で隠しましょっか?』
「ははっ。大丈夫だ。なんとか…」
クラピカが笑いながら頬にキスをした。
…私これ好きなんだぁ
もちろん唇と唇のキスもあったかくて好きだけど、おデコやホッぺにチュッてされるとホントにキュ~~~ンってなる
可愛がってもらってる感じで
クラピカらしくなくて
なんだか愛を感じる
『クラピカ、今日からずっと一緒だね』
「ああ。死ぬまで、ずっと」
クラピカの愛を一身に受けて、大切に大切に抱き締められる甘い夜。
愛しさだけが互いに募っていくばかり。
優しく触れ合い、愛し合い、名前を呼んで愛を囁いた。
何度も何度もキスをした。
体の奥底まで、芯まで、互いが互いを埋め尽くし、ひたすら抱きしめ合った後は、重なるように温もりを噛み締める。
「…大丈夫か?体は」
『うん…なんともない…』
まだ少し上がった息のまま会話をする。
「リン…」
栗色の髪を撫でながら、穏やかな瞳で見下ろすクラピカ。
『ん?』
頬を染め、微笑んで返事をするリン。
幸せに目が眩んで、何一つ疑いはしなかった。
まさかこのタイミングで
「グレスと何の話をしていたんだ?」
そう、くるなんて。
『………え?』
クラピカの言葉に、正直にもリンの顔から一瞬笑みが消えた。
まさか聞かれ……
いや、そんなはずない
距離もあったし、あの騒がしさ
しかもかなり小声だった
大丈夫。誤魔化しきれる
リンは再び笑顔を作って、いつも通りの明るい声で返した。
『あれ?やきもち?クラピカってば!』
からかうように指差して悪戯っぽく笑ってみせる。
「まぁな。二人きりで仲良くくっついていたから気になったんだ」
フッと笑いを零すクラピカ。
上手くかわせたのだと、内心安堵した。
リンの額にうっすら滲んだ汗を手で拭い、真っ直ぐ見つめる琥珀の瞳。
今度は笑わずに、真剣な顔で尋ねた。
「彼を泣かせる程の、どんな話だったのだ?そして私に言えない話」
『───!!』
リンの表情が凍る。
みるみる青ざめ、視線をそらせずに固まっている。
……どうしよう……
これだけは絶対に絶対に言うわけにはいかない!
誤魔化さなきゃ……
「リン。言えないか?」
クラピカのその最後の問いにだけ、リンはゆっくり頷いた。
『言えないの…ごめんなさい』
ごめんなさい………
~続く~