結婚式ー後編ー
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追い掛けて来たゴンは、花畑の中に座り込む二人を見つけて駆け寄った。
「わぁっ、綺麗だね!こっちにこんな広い花畑があったんだ!!」
「あ…ああ、二人で感動していたところだ」
クラピカは気まずそうに笑う。
『さっきあんな濃いチュ~見せたのに、別にあれくらいで慌てなくても』
「さっきのはキスより気まずい」
リンの突っ込みに、クラピカが小声で返す。
「ねぇ、記念写真撮るから早くおいでってさ!行こう!」
『わ!!やったぁ!後でこの花畑でも撮りたい!!』
「そうだな。持って来ていたカメラで撮ろう」
先に皆の元へ走るゴンの後ろから、手を繋いでゆっくりついていくリンとクラピカ。
「大丈夫か?具合は」
『まったくもって平気です!』
クラピカがいるからね!
そんでもって皆がいるから!
気分悪くても気付かないくらい幸せ
林を抜け、チャペルの前に戻ると、そこには手招きしながら待つ皆の姿があった。
既に階段の所で二段になって列を作っている。
グレスが三脚にカメラをセットしながら皆に指示を出す。
先程まで真っ赤だったレオリオが、今度は真っ青な顔でフラフラしている。
『てゆーかレオリオ大丈夫?』
「あはは!帰りのタクシーで吐くかもね~!」
「んあ~~こんなはずじゃなかったんだがな~~」
心底具合が悪そうに、レオリオがぼやいている。
「だいぶ飲んだよね」
「ったく、学習しねぇのな」
苦笑いのゴンと、呆れるキルア。
「お祝いの席だし、たまにはいいわよ」
「仕方のない男だな…」
『今だけは笑ってよレオリオ!ほらほら、一生の記念なんだから頑張って!!』
「それじゃあ押しますよ─!」
グレスが合図をし、タイマーを押した。
『グレス、早く早く!ここ!!』
「はい、行きますよ!」
そして10秒後、シャッターが切られ、各々でポーズをとる一同の姿をしっかり残した。
それはとても温かくて幸せな写真。
愛する者たちに囲まれた、一生に一度のその日の写真を、リンは生涯大切にした。
その日の思い出と一緒に、リンにとっての宝物になった─────
~続く~