結婚式ー前編ー
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その日は、いつもと変わらぬ朝だった。
目を覚ますと腕の中にリンはいなくて、キッチンからは早くもいい匂いが漂っていた。
「早いな」
『あ、おはよークラピカ!もうすぐご飯できるから顔洗って来たら?』
朝から眩しい位の笑顔を見せられ、寝起きの頭が醒めていく。
「その前に」
クラピカが、スープを皿に注ぎ入れているリンを横から静かに抱き締めた。
『わわっ!火傷するよ!?…ってゆーかクラピカ最近甘えんぼー!!』
声を上げて笑い出すリンを、一層力を込めて胸に抱く。
「お前が日に日に可愛くなっていくから、つい」
『は!!??』
予想だにしない甘すぎる言葉に、思わず赤面するリン。
「…まぁ、今のはリップサービスだ。特別な日だからな」
『え!!何それっ!!』
半分睨むようにクラピカを見上げると、待ち伏せたかのようにキスをされた。
『……。もう!!』
「ははっ。嘘だよ、可愛い」
二人は抱き締め合って笑った。
今日は待ち望んだ結婚式。
いつも通りの朝だった。
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