生きる意味
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会長と別れ、リンは目的もなく飛行船の廊下をフラフラ歩いていた。
沢山の受験生が、そこかしこで休んでいる。
そして、その中でも一層際立つ金色の髪が見えた。
『クラピカ…』
クラピカとレオリオが並んで寝ていた。
レオリオは最初見た時は座って休んでいたが、今度は床に崩れ落ちて、ぐったりと横になっている。
リンはクラピカの隣りにそっと座った。
以前、バンガローで椅子に座って寝ていた時は、どんな小さな音にも気付いたのに
今日はよっぽど疲れたのか、気付かずに眠っている。
(クラピカ…私はこの先、何を目指して何を支えに生きればいいんだろう)
ほら、また
涙……
もう拭う気力もないよ……
リンはそのままそっとクラピカの肩に寄り添い、眠りについた。
早朝、日も昇らぬうちからクラピカは誰より先に目が覚めた。
そして、寝ついた時には居なかったはずの、隣りに眠るリンに気が付いた。
(リン?)
少し驚き、何よりリンが隣りに来た事に気付かなかった事に、自分への微かな落胆を覚えた。
しかし、自分の肩でスヤスヤ眠るリンに心が和らぎ、クラピカは黙ってその寝顔を眺めた。
リンの頬には涙の跡が残っている。
クラピカはそれを見て胸を痛め、
「すまない……」
と、リンの髪をそっと撫でた。
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