ジュエリストの真実2
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ジュエリスト………
私は体に埋め込まれたこの宝石を、誇りに思った事など一度もなかった
だけど私は確かにこの体で生まれ、生きてきたんだ
一族は自分たちを誇り、それを守る為に自ら死を選んだ
私も彼等と生きていたなら、その考え方も理解できたのだろうか?
少しでもその心に触れてみたくて、ジュエリストの島を目指そうと思った
────でも忘れよう
私は一人じゃない
ただ、愛する人の為に生きるべきだもの
早朝、珍しくクラピカより先に目が覚めたリン。
今日から長い休みを取っていると言ってたクラピカは、ちゃんと目覚ましを切っていたらしい。
相変わらず眩暈がするほど甘ったるい彼の腕の中で、リンはひたすら幸せを噛み締めながら目を閉じた。
ああ…やばい
幸せすぎて死にそう…
「…ん…起きたのか…」
クラピカが眠そうに片目を開けてリンの顔を確認し、抱き締めた。
『クラピカ…大好き』
「…朝から甘いな…」
あれ?まんざらでもなさそう
少しはときめいてくれたかな?
クラピカは目を擦りながら壁掛け時計を見た。
「八時か…そろそろ出かける準備をするか」
『うんっ!』
そう!今日から二人で旅行に行きます!!
まずは私からのリクエストで、二人で初めて旅行で行ったホテルに泊まりたい!!
…てなわけで、また長い移動なんだけど、その次はレオリオの国だし!
そんで帰って来たら………
結婚式だしっっ!!!
バチ、確実に当たるよね?
でも怖くない!!
一番怖いのは、この幸せがいつか消えてしまわないかって事だよ…
「用意はできたか?」
『完璧!忘れ物なしっ!』
リンはクラピカの腕に絡みつき、嬉しそうに跳ねた。
「移動時間が長いから気分が悪くなったら言ってくれ」
いつも甘やかされてるけど、体調を気遣って更に優しいクラピカ。
自然とリンの顔も綻ぶ。
身体の事を考慮して遊園地には行けないけど、こうしてゆるやかな時間の中、傍にいられる幸せが一番だよ
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