ねぇ赤ちゃん
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私達の結婚式は一週間後に決まった
来てくれるのは、ゴン、キルア、レオリオ、メイカ、センリツ
メイカ(番外編、"春が来た"参照)には初めて体を見せるけど、何故だか短い付き合いなのに信用できる
当日は小さな西洋料理のお店を貸し切ってお披露目をする予定
家族のいない私達の、家族より強い絆で結ばれた仲間達
ささやかでも、心温まる式にしたいなぁ……
「7週目に入りますよ」
センリツに子供の存在を知らされた次の日、早速、産婦人科で検診を受けた。
『ほっ、ホントですか!?男の子?女の子!?』
リンは大喜び&大はしゃぎで医者に尋ねた。
「それはまだまだわかんないですよ。一月後にまた検診に来て下さいね」
小さく写った豆粒みたいな赤ちゃんのエコー写真を渡され、リンは食い入るようにそれを見つめた。
これが私とクラピカの赤ちゃん!!
顔なんて全くわかんないけど、確かに今このお腹の中にいるんだ……
生きてるんだ!
なんて……
なんって可愛いの!!
リンは噛み締めるように写真を胸にあてて涙を零した。
クラピカが私をうんと愛してくれたから、今この子が存在してるんだ
幸せの証なんだ
愛しい…
素晴らしすぎる!
早くクラピカに見せてあげなくちゃ!!
さぁ急ごう!と、走り出そうとして、リンはまたしても思いとどまった。
『わ…危ない危ない…走っちゃダメ。歩いてかなきゃ』
リンはまだペッタンコのお腹を優しく撫でながら、母親になるという実感を大切に感じていた。
今日はクラピカがボスに私の退職を伝えているはず
明日は私も挨拶に行く
そしてこれからはこの子と二人でクラピカを見送り、帰りを待つ毎日になるんだ
私は師匠に育ててもらったあの暮らしに全然不満とかなかったけど、実はこういうお父さんとお母さんがいる暮らしにも憧れてたんだ…
まるで夢みたい…
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