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『キルア!ゴン!あのねっ!!』
「子供ができたってホント!?」
───その夜、家で一人ぼっちだったリンは、キルアとゴンに喜ばしいニュースを報告する為、電話をかけたのだが……
『えーっ?何で知ってんの!?』
「さっきクラピカから電話があったんだよ。クラピカらしくないすっげー明るい声で!」
『クラピカが!?』
そんな報告するなんて…らしくない!(会う機会があったら、ついでに話すタイプっぽいのに)
よっぽど嬉しかったのかな?
リンはクラピカが嬉しそうに電話で報告する姿を想像し、顔を綻ばせた。
「そんでいつ生まれんだよ!?」
キルアの声も心なしか嬉しそう。
『まだわかんない!明日病院に行ってくる!』
「リン、おめでと~!!二人の赤ちゃん早く見たいな!男かな?女かな?」
キルアから携帯を奪い取り、元気一杯に祝ってくれるゴン。
『ありがと~~~!!産む時はみんなで立ちあってね!!』
「!!
うん!!絶対立ち会う!!」
「俺は嫌だぞ!だってすっげー痛がるんだぜ!?血もめちゃめちゃ出るらしいし怖いじゃん!」
『あれ?キルアが今更血を怖がるなんて……』
「お前だからだよ!多分見てらんねーよ!」
「大丈夫だよ!リンなら無事に元気な赤ちゃん産めるよ!」
『あははは!そうだよ~!意外と怖がりだな~!』
「うっせーな!もう絶対立ち会ってやんねー!」
『やだ~~~ごめんって~~~~』
三人で笑いながら会話をしていると、ふと部屋の中に人の気配を感じた。
玄関の方を振り向くと、いつの間にか家の中に上がり込んで、キョロキョロと部屋を見渡すシャルの姿があった。
『なぁぁ!!!あんたっ!!!』
「普通に鍵かかってなかったよ。不用心だなぁ」
そう言って悪びれもなく笑うシャル。
「どーした!?何かあったのか!?」
『助けて!!今すぐ来て!!旅団の奴に殺されるっ…』
そこまで言った時に、シャルがリンの手から携帯を取り上げ、勝手に電源オフにした。
『何すんの!!勝手に人んち入らないでよ!!』
「子供できたってマジ?」
『!!??何で知ってるわけ!?』
「今の話を盗み聞きしただけだけど」
シャルは食卓の椅子に座っているリンの向かいに勝手に座った。
『そこクラピカの席!!どいて!!』
「ねぇ産むの?」
リンの怒鳴り声を遮るように、シャルが尋ねた。
『決まってるじゃん!私達の子供だもん!』
「じゃあ結婚するんだ?」
『えっ?
………あ、あんた知らなかったっけ?私達結婚してるんだけど……』
「ええっっ!?」
シャルは大袈裟な程に驚いて、椅子から立ち上がった。
「そんなの聞いてない!いつだよ!?」
『あんたと会う前だよ?
多分クロロもヒソカも知らなかったんじゃない?』
「げー!有り得ない!最悪!」
『あははは!ざまぁみさらせ!』
リンはシャルを指さしてカラカラと笑った。
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