告白
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リンは何やらイキイキしている。
今までのテンションとの違いを感じ、クラピカが尋ねた。
「リンは料理が得意なのか?」
『よくぞ聞いてくれました!!そうなの、私師匠とずっと二人で生きてきたから当番制にしてよく料理作ってたの!』
満面の笑みが眩しい位だ。
そしてリンは、驚きの言葉を続ける。
『それでね、このスシってのが美味しかったら……私をお嫁さんにしてね!』
ガターン!!
近くで聞いていたレオリオとキルアが、盛大にズッコケた。
『何よ、今いいとこなんだから邪魔しないでよ』
「リンはクラピカが好きなんだね」
『そうだよ』
天真爛漫なゴンの質問に、これまたリンが天真爛漫に答えた。
クラピカは開いた口が塞がらない。
「おい……リン、ずっと気になっていたのだが……一体どこまでが冗談でどこまでが本気なのだ?」
『何ゆってんだか。全部本気だっちゅーの!』
リンはしゃべりながらテキパキと手を動かしている。
「はは…大した女房だなクラピカ」
「つーかさ、よく真顔でしらっと言えるよな。尊敬するぜ……」
レオリオとキルアは揃って感心(?)している。
『なによ、クラピカはダメなの?嫌なの?キライなの?』
「…そういう問題ではなかろう」
『じゃあ決まりだねっ!クラピカに美味しいって言ってもらえるように、頑張って作るからね』
「(主旨が変わってる…)」
ただただ戸惑うクラピカ。
「よかったねリン!リンは可愛いからきっといいお嫁さんになるよ!」
『ありがと~!!ゴン大好きっっ!』
無邪気な二人の会話がクラピカの表情を曇らせる。
「嫌いじゃなけりゃ結婚かよ……有り得ねぇ……」
「放っとこーぜ。とりあえずこの試験をクリアしない事には意味ないからな」
見た事も聞いた事もないスシとやらにあらゆる模索を尽したが、結局誰一人合格者は出ないまま試験が終了してしまった。
受験生の一人は暴れだすわ、試験官は切れるわで、現場は一時騒然となった。
すると、突如空に現れた大きな飛行船から、一人の老人が飛び降りてきた。
「会長!!」
試験官の女性が驚いた様子で叫んだ。
なんと、その老人こそが、リンが目的としていたハンター協会の会長だったのだ。
『(嘘っ!!こんなに早く会えるなんて…どうしよう、伝えなきゃ…師匠の事…)』
しかし、今の雰囲気では近付けそうもない。
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