｢…答えろ。本当にクロロを旅団に連れ戻したのか｣


そう問いかけるクラピカからは、凄まじい圧力が放たれ、リンは気押されて息を飲んだ。


クラピカは私がクロロの想いに肩入れして世話をやいたんだと思ってるのかな

確かに私はクロロが好いてくれてる事で放っとけなかったのかも知れない

でも違うんだよ

今回の事は取り引きとしてした事

確かにクラピカには事後報告すらしなかったけど

余計な心配かけたくなかっただけ

完璧に守りたかった

それがたとえ自己満足でも


そんな風に頭の中で弁解しても、口に出して言えない

クラピカの顔は明らかに私に疑惑を抱いてる


まさか私がクラピカに疑われる日が来るなんて…



この曇りのないクラピカへの愛だけを武器にして生きて来たのに────




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