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「報告は聞いた。無事でよかった」
『余裕だよ!私は全く無傷!運転手さんだけ撃たれて専属の病院に送ってきたけど』
久しぶりにクラピカと向かい合ってちゃんと話ができた
すごく嬉しい!
でもクラピカ…また痩せた…?
リンがクラピカと話していると、シャルが後ろから近付いて来た。
「どーも」
「…………」
シャルは微笑みながら、何故か意味深に強気な声。
『???』
その場の空気が一瞬にして変わった気がする。
「…新しく護衛団に入った者か。話は聞いている」
「シャルです」
『?』
あれ?なんで略称…?
リンは違和感をおぼえたが、さして気にも留めずに訂正もしなかった。
暫く嫌な空気の中で見つめあった後、シャルはニコッと笑って「じゃあまた」とその場を後にした。
去っていくシャルの後ろ姿を、神妙な面持ちで見つめるクラピカ。
「…只者ではないな」
『あ、やっぱり?』
リンもシャルの姿を見つめる。
"シャル"…
あいつの目…
私を知っているようだった
クラピカは記憶の中でヒソカに聞いた蜘蛛のメンバーの情報を思い出していた。
まさか……な
ノストラードの敷地内とはいえ久しぶりに二人きりになり、リンは甘えるようにクラピカの腕に絡みついた。
『クラピカ、大丈夫?寝てないみたいだね』
「ああ…だが体調は問題ない。食事もちゃんと摂っていたよ」
『そっか。無理したらダメだよ』
真剣な顔で言い聞かせようとするリンに、クラピカは微笑みながら軽く頷いた。
「さっき漸く仕事が一段落したところだ。今日は一緒に帰ろうか」
『うそ!!!ホント!?うん、一緒に帰るっ!!やったぁぁ!!』
跳んで喜ぶリンを見て、クラピカも久しぶりに心の緊張がほどけていくのを感じた。
やった!!クラピカが久々にお家に帰ってくる!
どうしよ、何作ろうかな!?
あ~嬉しいっ!!
そうだ、クラピカにマッサージしてあげよう!!
こないだ本で見た安眠作用のあるホットドリンクも作ってあげよう!!
背中も流してあげて、好きなもの一杯並べて、うんとゆっくりしてもらおう!!
そんで…ちょっとだけ甘えてやろ!
「また後で」とクラピカと別れ、リンは最高にご機嫌で自分の仕事に戻った。
そんな姿を、影から見つめる視線があった事にも気付かずに…………
~続く~