平和な一日
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「よ、元気そーじゃん」
「お邪魔しまーす!」
『さぁさ、どーぞどーぞ!!』
リンが退院してから三日が経ち、今日はキルアとゴンが初めて家に遊びに来た。
クラピカはいつも通り仕事に行き、リンは今週一杯休ませてもらう事にした。
二人をソファーに掛けさせてコーラを差し出し、一息ついてから前触れもなく唐突に言ってやった。
コーラを口に含むタイミングをわざと見計らって、二人の反応に期待を膨らませながら…
『あのね私、クラピカと結婚したんだ!!』
ブ────ッッ!!!!
「げほっ、げほっ、ごほっ…」
「キルア、大丈夫!?」
期待通りキルアが真っ先にコーラを吹き出して咳き込んでいる。
その背中を慌てて擦るゴン。
『あははは!!やったぁ!!驚いた!?きゃー!!ドッキリ大成功っっ!!』
リンは爆笑で手を叩きながら大喜びしている。
「え、嘘なの??」
『いや、本当!!入籍したよ!!』
「じゃあドッキリじゃねーじゃん!!」
キルアがむせながら涙目で突っ込んだ。
クスクスと笑いながらリンは自分が焼いたオレンジケーキをホールごと二人の前に出して、適当につくじるように言った。
「切って出す位しろよ」
『だって、どうせ全部食べてくれるじゃん!』
「うわっ、美味しそう!キルア!早く食べようよ!頂きまーす!!」
二人は1つのケーキを仲良く分け合いながら食べている。
くふふ…可愛い…
リンはその二人の姿をニヤニヤしながら見つめていた。
「…なんだよ、気持ち悪ィな。てか結婚ってマジかよ?すげぇ早くねー?」
「リンって今何歳だっけ?」
『16だよ!これでもずっと我慢しててようやくって感じなんだけど』
「わ、俺たちと3つしか違わないのに凄いね!」
キルアとゴンはあっと言う間にホールケーキを平らげてしまった。
予想していたリンは冷蔵庫からもう1つホールケーキを取り出した。
「まだあんのかよ!どんだけ作ってんだ!?」
『バカ、君らが来てくれるって言うからすっごく張り切って昨日から準備してたんだから!
大丈夫、これはチーズケーキだから。あとガトーショコラもあるよ。どっちがいい?』
嬉しそうに二つのケーキを両手に持って顔を輝かせている。
ゴンは二つ目のケーキを少しかじったあたりで辛そうにしていたが、キルアは何だかんだ言って最後のケーキまで綺麗に残さず平らげた。
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