永遠の誓い
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懐かしく景色を眺めながら山を下り、街で買い物を済ませて二人は家に帰ってきた。
リンにとっては一ヶ月半振り。
玄関を開け、見慣れたはずの家の中の風景を歓喜の想いで見渡す。
『…うわぁ…お家…ホントに私、帰ってきたんだぁ…』
リンが嬉しさに震えながら立ち尽くしていると、後ろから強くクラピカに抱き締められた。
『わ…どうしたの?』
驚いて手に持っていた荷物を落とし、リンは少し戸惑いながら振り返る。
抱き締められた腕に、いつも以上の力を感じる。
「…やっと帰って来た。この手に、やっと…」
微かに震える声で、クラピカがそう囁いた。
『クラピカ…私も早く帰って来たかった』
クラピカはリンを自分の方へ向かせると、力一杯抱き締めてキスをした。
長く深く口づけて
重ねても重ねても足りない唇を、それでも貪るように求めて。
倒れるようにベットに崩れ落ち、言葉じゃ伝えきれない想いを腕に込めた。
服を脱ぐ少しの時間すらもどかしい。
早く辿り着きたくて
強く存在を感じたくて
乱暴な程に口付けながら、愛を伝え合う。
『クラピカ……』
涙が溢れる。
愛しすぎて泣けてくる。
肌と肌が触れ合うだけで、狂いそうなくらい体中で求めてる。
何度も何度も重なりあって互いの温もりを確かめる。
ああ
1つになりたい
本当に二人が1つになれたらいいのに…
二度と離れないよう
一緒にいられるように…
それは決して、永久に叶わない願いだけど───
クラピカはリンをしっかりと抱き締めたまま眠った。
リンはその腕の中で確かなる永遠を感じていた。
1つにはなれないけど、死ぬまで傍にいられる約束を、彼は私にくれたのだ
昼間に見た夢───
あれはきっと私の本当の家族だった
今はいなくなってしまったジュエリストのみんなが、きっと祝福してくれたんだ
ありがとう………
私は誓うよ
この先何があろうと、クラピカの傍でクラピカを護り、クラピカの為に生きていく
…大丈夫
それが私の幸せだから
だから……
安心して見守っていてね
愛しい人の腕の中、小さな天窓から覗く星空を見つめて、リンは微笑んだ。
~続く~