決意
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一生に一度のクラピカの我が儘……
クラピカは今から我が儘なんて言いそうにないくらい、穏やかな顔
何かを決意したような
未来を見据える澄んだ瞳───
クラピカの唇がゆっくり開かれ、言葉が発せられる
「…リン、」
『ちょ、ちょっと待って!!』
初めて見る、そのクラピカの表情に一抹の不安をおぼえたリンは、クラピカに待ったをかけた。
リンの大声に、クラピカは目を丸くしている。
「…なんだ?」
『あの…そのワガママって、内容は如何なもの!?』
「だからこれからそれを話すところだ」
『違くてね、ジャンル…どんな話ってゆーか…ホラ、心の準備が必要とかさ…ね?あるでしょ?
嫌な話なら…先に言ってくれなきゃダメだよ…私にだって色々あるんだから…』
要領を得ないリンの説明に、クラピカは一体何をそんなに懸念されているのか、さっぱりわからなかった。
「…よくわからないが、話を続けてもいいか?」
あれっ??つまり無視するつもり!?
『待って!えーとえーと、じゃあ一個訊くけどそのお願いって別れ話とかじゃ』
「な訳ないだろう」
『………あ……そう…』
…よかった…
なら後は心配するような事は何もないよね!
『引っ張ってごめんね!じゃあ改めて…クラピカのお願い聞きます!』
リンは気持ちを緩めて元気な笑顔で向き合った。
クラピカの静かな微笑み。
一瞬、伏し目がちになった瞳を、そのまま緩やかに閉じた。
何も言わずにリンの手を握り、夕陽で真っ赤に染まった部屋で、風に髪をなびかせている。
それはまるで美しい絵画のようで、リンは目が離せずに、ただただ魅入っていた。
ふいに閉じていた目を開け、クラピカはリンと正面から向き合い、口を開いた。
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