守りたい
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一体どれ位の人がここで死ぬんだろう……
生死の最前線が、恐ろしくない訳はない。
震えそうな気持ちを押し込めるリン。
その時
「いってぇぇ~!!」
レオリオの声。
『何!?どうし…っ』
ハッ!!
振り返った瞬間、リンの顔めがけて何か飛んできた。
リンはとっさにオーラを纏い、強化した腕で弾く。
『(一体何っ?……トランプ?)レオリオ、大丈夫!?』
レオリオの腕にはしっかりトランプが刺さっていた。
クラピカは武器で身を守り、無事だ。
そのトランプを投げたのは……
「奇術師…」
「くっくっく…」
『クラピカ、どいてて!!』
リンはクラピカの前に出て臨戦体勢に入る。
「よせ!!お前は下がっていろ!!」
『ゆったじゃん!クラピカは私が守る!あの変なやつ、私が倒すから!!』
「バカな真似をするな!私は頼んでいない!!いいから退いてるんだ!」
『あんたの事、さっきベテランさんに聞いたから知ってるよ……私が倒してやる!
かかってこい!ヒソカ!!』
クラピカの言葉を無視し、闘う構えをとるリン。
「威勢のいい娘がいるねぇ…◆」
舌舐めずりする奇術師。
ヒソカも対決に応じる構えだ。
「ヒソカ!!てめー何してやがる!!」
負傷しながらもレオリオは怒りによって威勢がいい。
「くっくっく…試験官ごっこ◆」
『あんたの相手は私だ!他には手を出すな!!』
「ん~…君もまだまだ青いけど…いいよ。かかっておいで◇」
リンは念を発動させていた。
足に集中させて技を出す体勢に入っている。
「リン!止めろ!」
無駄とわかりつつも、止めない訳にはいかない。
クラピカは叫び続けた。
そして、それでもリンは無視し続ける。
『行くぞ!!』
ドンッという音と共に地面を蹴り、一気にヒソカとの距離を詰める。
体勢を低くしたままヒソカの足めがけて蹴りを放つ。
その一連の動きは全て0.3秒以内の出来事だった。
「はっ速い!」
「な、何もんだアイツ!?」
ヒソカは軽く後ろへ飛び退いてかわし、宙を舞った。
そして着地と同時に、今度はヒソカがすごい速さでリンとの距離を詰める。
トランプを手に持ったまま、それでリンを切りつけてきた。
リンはその桁違いのスピードに対応仕切れずに、トランプが頬をかすめた。
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