…って、誰…?
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その頃、キルアとゴンはヒソカに会いに来ていた。
「リンが今どこにいるか知ってるだろ!!言えよ!!」
「無理矢理リンを拐うなんて、お前らは最低だ!!」
二人は寄ってたかってヒソカを責めまくった。
「そんな事言われてもね~、僕だって困ってるんだ◆タイマンの約束はいつまで経っても果たされないし、あの娘は獲られるし…ま、取り返すけど◆」
ヒソカはニヤニヤと目を細めて笑っている。
「取り返すって、元々リンはお前のものじゃないだろ!」
「そんな事はどーでもいいって!!とにかく教えろよ!!」
ついムキになって抗議するゴンを切り捨て、キルアはヒソカに追及を続ける。
「それはできないな◆これは仕事として受けた事。貰ったものがあるんでね◆」
「俺たちも出せばいいのかよ!」
「ん~、考えてもいいよ◆」
キルアとゴンは顔を見合わせ、頷きあった。
「…倍出すよ。それでいいだろ?早く教えてくれ!」
キルアの余裕のない顔を見て、ヒソカは可笑しそうに笑う。
「やっぱりあの娘は愛されてるねぇ◆」
キルアの額にピキッと青筋が浮かぶ。
「早くしろよ。今すぐ連れて行け」
「いいけど連れて行くだけだよ♢彼女を取り戻せるかは君たち次第だ♦︎」
「わかった。それでいい」
交渉成立。
二人はヒソカの後について、リンがいるであろうその場所に向かった。
「…さ、着いた◆ここの地下に二人はいる◆」
ヒソカはクロロとリンが二人で暮らしている例の廃ビルへと案内した。
そしてとっとと姿を消した。
キルアとゴンはヒソカに言われていた通り、数キロ前から絶を使っていた。
「…こんなとこに本当にいるのかな?」
「ホントならリンに同情するな。すっげー汚いぜ?」
その不気味な廃ビルを目の前に、二人は息を飲む。
だが、とにかく行くしかない。
意を決して、建物の中に足を踏み入れる。
確かに人の気配はする。
「…誰かいるね。リンかな?」
「二人だな。団長だろ。確かヒソカは地下って言ってた」
声をひそめながら会話をする二人。
地下へ繋がる階段を見つけ、足音と気配を消して下へ進んだ。
地下へ着くと1つだけしか扉がなくて、そこの奥から声が聞こえる。
ゴンとキルアは耳を澄ませて誰の声かを確かめる。
…間違いない
クロロとリンだ!
そう確認すると、二人は目で合図をして、一気に扉を蹴破った。
瞬間、クロロはリンを背にして立ち塞がり、二人に対して構えを取った。
キルアとゴンは左右にバッと分かれ、クロロを攪乱しながら攻撃しようとした。
『キルア!ゴン!』
リンが大きな声で二人を呼んだ。
クロロは動きの止まった二人の顔を見て、すぐにヨークシンで会った子供達だと思い出した。
『二人とも急に遊びに来るなんて!連絡くれたらよかったのに!』
数日間のクロロとの生活では一度も見せる事のなかった"あの笑顔"で、リンは二人に抱きついた。
『会いたかった~!』
事情を知らないキルアとゴンは、リンのいつも通りの元気な反応に、違和感を覚えながらもとりあえずホッとした。
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