ふたつの約束
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『…やめっ…電話取らないで!』
リンの必死の訴えも虚しく、クロロはクラピカからの電話を取った。
「もしもし」
『────!!』
いやだ!!嘘!!
ど、どうしよ…っ
何て奴なの!!
「もしもし。もしもーし?」
『……?』
何?クラピカ、黙ってんのかな?
「…切れた。ここ電波悪いんだ。ギリギリ着信したのはいいけどもう圏外だ」
つまらなそうに言うと、クロロはリンに携帯を投げ返した。
リンは携帯を強く握りしめ、その場にしゃがみ込んだ。
~~~よかったあ!!
天の助け!!
もう終わりかと思った!
クラピカに知られたら元も子もない、てか絶対本気で怒られる
それにクラピカを守るなんて計画も全てパーだ
だってそんな事、クラピカが望まないってくらい、私だってわかってる
『…クロロ…私、やっぱりクラピカを守る良い方法が浮かばないから、私の命で手を打ってくれないかな?』
リンはゆっくり立ち上がり、今にも泣き出しそうな顔で言った。
" ウボォーとやらを殺したのは私なんだし、その報復を受けさせて欲しい "
" その代わり、今後クラピカには一切手を出さない事 "
リンはクロロにそう交渉した。
もうクラピカを守るにはこれしかない
クラピカには事故だと思ってもらえるよう、そこまでお願いしとかなきゃ
クラピカはきっと悲しむと思うけど…でも生きてさえいれば幸せな事だって絶対あるんだ!
クラピカの未来を守れるなら、それでいい!!
リンは覚悟を決め、強気な瞳でクロロを見つめた。
「…何度も言うが、お前を殺す気はない」
『じゃあどうしたら許してくれるの?あんたのものになる位なら死んだ方がいい』
「それで鎖野郎が喜ぶとでも思うか?」
『あんたにゃ関係ない。愛する人を生かす為に命を懸ける…世の中よくある話だよ。わかんないでしょーね』
「俺もお前の為に命を懸けたら来てくれるのか」
『違うでしょ!?殺せって言ってんの。それか許して』
クロロと話してると、違う方向に話を持ってかれそうになるのを止めるのに必死だ。
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