裏切りの逢瀬
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「やぁ、久しぶりだね◆」
リンの顔を見るなり、ヒソカが岩から飛び下りて近付いて来た。
リンは条件反射に身構える。
「何だか綺麗になったね◇彼に愛されてるからかな?」
『~~~っ』
う~~~!!
あんたの口からそんな事言われたくない~~!
もういっそ闘ってしまおうかと、一瞬そんな事が頭をよぎる程、リンはヒソカに拒否反応をいだいていた。
「リン、よく来たな。元気そうでよかった」
クロロも岩から下りてリンの側までやって来た。
リンはハッとして構えを解き、二人に改めて挨拶した。
『久しぶりだね。あんたたちもお元気そうで…』
つい顔がブスッとなってしまう。
「そんな顔されると傷つくんだが…まぁいい。鎖野郎とはまだ一緒にいるのか?」
『はぁ、まぁ、幸せです』
てかそんな話をしにはるばる来たんじゃないのに
ヤバイな…
ペースに飲まれないうちに早く本題に入らなきゃ…
『無駄話はいいよ!クロロ、今日は色々あんたと話がしたくて呼んだんだよ』
「俺にとっては今こうしてる事に無駄なんか1つもない。少しは楽しく話をしよう。俺も色々聞きたいんだ」
クロロはリンの肩に手を回し、自分の方へ引き寄せた。
『やめて。彼以外の人にこんな事されたくない』
ズバッ!!
…っとストレートにクロロの心を刺すリン。
「…本当に傷付くな」
クロロは仕方なく手を離し、元の場所に戻って座った。
リンの射抜くような鋭い眼差しに、ヒソカは妖しい笑みを浮かべながら、ゾクゾクと体を震わせていた。
「…で、そっちの話というのは?」
『うん、単刀直入に言うね』
「クラピカに手を出すな、か」
『!!』
言おうとしていた事を先に言われて、リンは頷くしかなくなった。
『ま、まぁ、わかってくれてるなら話が早いんだけどさ。クロロが旅団に戻るのは勝手だけど、元はといえば全部あんたたちが悪いんだから、もうクラピカに手を出すなんてやめてね』
リンは遠慮なく言いたい事を言ってのけた。
その威風堂々とした姿に、クロロもヒソカもクスクス笑っている。
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