裏切りの逢瀬
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早朝、私はまだ隣りでぐっすり眠っているクラピカを置いて、一人家を出た
うっかり何度か立ててしまった物音にも気付かない位、クラピカは熟睡していた
出会った時には本当に、どんな小さな音でも…てゆーか音立てなくても気配で気付いてすぐ起きたのに
最近はこんな調子で、深く眠っている事が多い
一応心配しないように置き手紙はして来た
”今日はちょっと一人で出かけてくるね!心配しないでね!”
―――結局いい口実が浮かばなくてこんな内容になっちゃった
ごめんね、クラピカ
きっとすぐ帰って来るから
…多分、帰って来れるから……
ヒソカから待ち合わせ場所を有名なレストランでと言われたが、いざという時の為に人気のない山の中を指定した。
普通の人が相手なら、他に人が大勢いる場所の方が安全なのだろう。
しかし彼らは場所など関係ないし、例え人前であろうと誰にも気取られずに何でもできる。
誰かを巻き込む事の方が怖い。
そもそも食べ物に何か混入されるのが恐ろしい。
私は山育ちだし、ホントに"いざ"が来たら地の利を生かして何とかしてみせる
クロロ…待ってなよ
私の話を聞いてくれない時は───
仕方ないよね、お互い
私だって、子供だし女だし勝算なんてほとんどないけど…
それでも、あんたには死んでも負けるわけにはいかないんだからね
リンは家から何キロもある待ち合わせ場所に、走って向かった。
オーラで強化した足で次々とビルや山を越えてゆく。
一時間後、エンバーク地区の山の奥にある大きな滝の下に着いた。
クロロとヒソカは…
早々に着いて、それぞれ少し離れた岩に腰掛け、くつろいでいた。
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