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リンは目を閉じて、椅子の上にしっかり正座をしながら待っている。
その姿が何だか可愛くて、クラピカはふふっと笑いをこぼした。
「お前の、そういう涙脆いところも、落ち着きがないところも、今は全部愛しく思えるし、好きだと思う。これから先も見続けていきたい」
リンがうんうんと頷くから、クラピカは尚更笑いそうになる。
けれど、こちらも気合いで耐える。
「お前に出会えた事で私の人生は本当に変わった。何もかもが色付いて、狭い視界を広げてくれた。
もし出会えていなければ…私は今も真っ暗な闇の中を歩いていただろう」
聞きながら、リンの閉じた瞼の奥からまた涙が溢れてくる。
そんなの―――
私の台詞なのに……
そんな風に思ってくれてたなんて知らなかったよ……
「そうやって私がお前にもらった幸せを、一生かけてお前に返していく。だから一緒に生きよう。ずっと二人でいよう。
私と…結婚して欲しい」
クラピカがそう言い終わる頃には、もうとめどなく溢れては流れる涙で前が見えない状態だった。
『うっ、ぐすっ、えっえっ…わた、するっ…、けっ…』
「何だ?聞こえない…」
嗚咽で言葉も紡げない。
『すっ、るっ…けっこん…するぅっ…!』
クラピカは席を立ち上がり、向かいに座っていたリンを思い切り強く抱き締めた。
「ははっ、断られるとは思ってなかったが、やはり緊張するものだな」
二人で抱き合いながら幸せを噛み締めた。
3月20日…
私の誕生日と、プロポーズ記念日になりました!
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