初・旅行!
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ノストラード邸へ戻ると、ボスのライト氏が大騒ぎしていた。
「何故だぁ!何故急にこんな事に!!」
部屋は散らかり、使用人は姿を消し、ボスは頭を抱えてうずくまっている。
ネオンの百発百中の占い能力が、突然使えなくなってしまったのだ。
「私はどうすればいい!明日からどうやって生きれば…!?」
「ボス、大丈夫です。落ち着いて下さい」
クラピカが何とかなだめようとする。
リンは側でポカンと呆けるだけ。
『ネオンお嬢さまが占いできなくなると何かダメなの…?』
クラピカと二人になった時に訊いてみた。
「ノストラード氏は娘の占い能力のお陰でここまでのしあがって来たんだ。それが突然こういう状況になり全てが離れていった。絶望を感じているのだろう」
リンはふ~んと首を傾げる。
『んじゃ占い抜きで、これからは私とクラピカが頑張らなきゃだね!』
元気一杯、ガッツポーズを作るリンに、クラピカは微笑みながら「そうだな」と返した。
『しかしさぁ、私もネオン様みたくお金になる能力を生み出せないかな?』
「彼女は特質系だからな。強化系のリンには無理だ」
単純なリンと違い、クラピカは現実的にこの先の事を思案していた。
「やはりこの先は力の強さを見せていくしかない。戦闘力に長けた念能力者を多く集い、幾つかの部隊を作る。これからは狙ってくる者も多いだろうからな。資金源などの問題は私が何とかしよう」
『資金源って?』
「それはお前の知る必要のない事だ」
『え…う』
驚くほどキッパリと一刀両断され、それ以上の追及は叶わなかった。
『…じゃあま、とにかく強くなる事だね!!』
二人はすぐに行動に移し、ボスを支えてファミリーを勢力アップする為に奔走した。
クラピカとリンは考えられないスピードでファミリーの立て直しを計り、休む暇もほとんどない状態が半年続いた。
そして少しずつ少しずつボスも立ち直り、ファミリーも安定の兆しを見せつつあった。
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