好きだ
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「恋をするのはとてもいい事だわ。その心が、貴方の全てを変えるかも知れない」
センリツの言葉が真っ直ぐクロロの胸に刺さった。
ーーー俺がリンを?
クロロの頭の中で、出会った時からのリンとの時間が次々と浮かんできた。
思い返せば出会ったばかりのあの少女を思いがけず見つけただけで、心は高揚した
まだ能力も知らないのに旅団に入れたいと思ったのは、リンがただそこにいるだけで満たされる何かがあったから
初めて会った時、側にいる時…どこか懐かしいような不思議な安らぎさえ感じていた
宝石に彩られた体を見る前から、本当は欲しかった
まるで引力だ
クロロはセンリツの言葉を受け止め、素直に自分の中に生まれた奇跡を受け入れた。
たった一人の少女が、
たった一日で自分の心を盗んで行った。
クロロはようやく全てに納得したのだ。
零時になり、パクノダが約束通りゴンとキルアを連れて来た。
クロロと闘いたい一心で旅団に入ったヒソカも姿を現し、四人はもう一機の飛行船へと乗り込んだ。
二つの飛行船は、暫く飛行したところの断崖絶壁の高い岩へと降り立った。
そこで、クロロとゴン、キルアの人質交換が行われる。
クロロの体から、鎖が外された。
パクノダたちも飛行船から降りて来る。
その時、クロロが突然、後ろにいたリンの方を振り返った。
そして………
「リン!好きだ」
『!?』
「どうやら俺はリンの事を好きになったらしい。
だから、いずれ必ずお前を奪いに来るよ」
『うぇっっ…!?』
リンの瞳をしっかり見つめ、清々しく微笑みながらクロロは言った。
正直、クラピカのくれた告白よりもズバッと解りやすくて
と言うより、あまりにはっきりと言われて、リンは赤面してしまった。
クラピカは怒りに震え出しそうな体を必死に抑えながら、クロロに冷徹に吐き捨てた。
「来るなら来い。次は殺してやる」
クロロは不敵な笑みを浮かべ、リンはクラピカの放つ殺気に凍りついた。
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