好きだ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「恋をするのはとてもいい事だわ。その心が、貴方の全てを変えるかも知れない」
センリツの言葉が、信じられないくらい真っ直ぐ、クロロの心に入ってくる。
俺が…リンを…
クロロの頭の中で、出会った時からのリンとの時間が次々と浮かんできた。
考えてみれば、出会ったばかりのあの少女を思いがけず見つけただけで、俺は嬉しくなっていた
まだ能力も知らないのに旅団に入れたいと思ったのは、リンといるだけで、顔を見るだけで、声を聞くだけで、不思議なほどわくわくしたから
宝石に彩られた体を見る前から、本当は欲しかった
まるで引力だ
クロロはセンリツの言葉を受け止め、素直に自分の中に生まれた奇跡を受け入れた。
たった一人の少女が、
たった一日で自分の心を盗んで行った。
クロロはようやく全てに納得したのだ。
零時になり、パクノダが約束通りゴンとキルアを連れて来た。
クロロと闘いたい一心で旅団に入ったヒソカも姿を現し、四人はもう一機の飛行船へと乗り込んだ。
二つの飛行船は、暫く飛行したところの断崖絶壁の高い岩へと降り立った。
そこで、クロロとゴン、キルアの人質交換が行われる。
クロロの体から、鎖が外された。
パクノダたちも飛行船から降りて来る。
その時、クロロが突然、後ろにいたリンの方を振り返った。
そして………
「俺はリンが好きだ。いずれ必ずお前を奪いに来るよ」
『うぇっっ…!?』
リンの瞳をしっかり見つめ、清々しく微笑みながらクロロは言った。
正直、クラピカのくれた告白よりもズバッと解りやすくて
と言うより、あまりにはっきりと言われて、リンは赤面してしまった。
クラピカは怒りに震え出しそうな体を必死に抑えながら、クロロに冷徹に吐き捨てた。
「来るなら来い。次は殺してやる」
クロロは不敵な笑みを浮かべ、リンはクラピカの放つ殺気に凍りついた。
・