理不尽な交渉
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クラピカ、リン、レオリオ、センリツ、クロロ……
五人はパクノダとの待ち合わせ場所、リンゴーン空港へやって来た。
前もって手配していた飛行船に、一行は乗り換える。
クロロ以外は皆、重たい面持ちで誰も口を開かない。
リンはクラピカの顔を見る事もできなくなっていた。
センリツがそんなリンの裾を小さく引っ張り、小声で声をかけた。
「リン、あなた大丈夫?心音、かなり乱れてるわ。悲しくて痛くて、泣きたいのを必死で堪えてる」
リンの心を感じ取り、センリツも酷く悲しい顔をしている。
『…ごめんね、ありがとう。私より…クラピカが…』
真っ青な顔で、振り返らないクラピカの後ろ姿を見つめた。
―――遠い………
いつもの柔らかい笑顔も
私を呼ぶ優しい声も
抱き締めてくれる腕も
全部嘘だったみたいだ……
きっと、これが本当のクラピカで
本当はいつもいつも過去の事、蜘蛛の事で頭が一杯だったんだ…
その仇を目の前にして、今まさに報復せんとするこの瞬間にすら
あなたはそんなにも辛い表情をする
あなたの足に絡みつく、あなた自身の鎖が
私には見えるようだ……
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