命懸けの作戦
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暫くふざけ合った後、話題は旅団の話へと流れていった。
どうやって旅団の一人を倒したのか、訊かれたクラピカが訳を話した。
自分の念能力の秘密も…。
「旅団の者以外を鎖で攻撃すると、即座に私自身が命を失うようプログラムされている」
その能力は、クラピカの覚悟が込められた復讐の為だけのもの。
一同は息を飲んだ。
リンはもちろん知ってはいたが、何度聞いても心臓が締め付けられる。
この人の胸には、そんな恐ろしい刃が埋まっている……
そんな物、蜘蛛を全滅させて早く抜いて欲しい
クラピカの命を奪うかも知れない物など、この世から全て消えてしまえ
切にそう願っている。
「…まずい。蜘蛛の頭は死んでも、まだ残ってるメンバーの中に記憶を読む奴がいるんだ。次に会って調べられたら鎖野郎がクラピカだとバレる!
それに、俺達を団員にしたがってる奴も多分まだ諦めてない。
受け身は危険だ!こっちから仕掛けよう」
座っていた椅子から立ち上がり、クラピカを説得するキルア。
丁度その時、クラピカの携帯にメールが入った。
送り主はヒソカ。
……… " 死体はフェイク "
内容を見た瞬間、クラピカはハッと目を見開いた。
動揺する心を即座に落ち着け、皆の前でメールの内容を声に出して読み上げた。
そして、キルアの「こちらから仕掛けよう」という言葉を一旦は断ろうとしたクラピカだったが、ゴンに押されて最後は承諾した。
「命懸けだぞ」
「わかってる」
目標は、他人の記憶を読み取る能力者、パクノダのみ。
五人は方法や役割の打ち合わせを始めた。
まずは旅団の動向を追う為に、アジトを見張る役にキルア、
クラピカと共に行動する運転手にレオリオ、
そして────
クラピカは、敵の目をくらます攪乱係にゴンを指名した。
「最低0.5秒、できれば1秒。相手の注意を引き付けて欲しい」
ゴンは神妙な面持ちで考え込む。
以前、旅団と接触した時に相手の力量に直に触れたゴンは、
「できるかわからないけど、考えてみる」
と答えた。
すると、突然リンがスッと立ち上がった。
『その攪乱係、私がやるよ』
胸に手を当て、頼もしい表情で名乗りを上げる。
「バカ!これ一番ヤバイ役なんだぜ!?」
思わずキルアが立ち上がって声を張った。
「足に自信があるのは認めるが、それだけで上手くいくと思ってんのかっ!」
加えてレオリオも反対した。
口々に皆がリンを止める。
『だって私だけ、何も役割もらえてないし…』
ゴンが指名された時には反対しなかったのに、自分の時には全力で否定され、リンは内心かなり落ち込んだ。
何よ、私ってそんな信用ないわけ!?
足だって実力だって、ゴンには負けてないのに!!
悔しい!!
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