クロロ
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早速リンは、クラピカとノストラードファミリーのボス、ライト氏と共に、暗殺チームの打ち合わせに参加する事になった。
チームのメンバーは全部で10人。
そして他のメンバーの中に、何やらリンの見覚えのある老夫が……
(あれっ?あの人…もしかして…)
釘付けになって見つめていると、向こうの方から声をかけてきた。
「なんじゃ、おぬしも来ておったんか。奇遇じゃな」
!!
やっぱり───!!
『お久しぶりです!!
まさかキルアのお爺ちゃんが来てるなんて!ホント偶然ですね!』
リンは嬉しそうに挨拶した。
隣りでクラピカが驚いている。
(彼らがキルアの家族か…確かに威圧感が違うな)
「何だ親父。知り合いか」
老夫に横から声をかける、銀色の長い髪に、鋭い猫目の男性。
わっ!キルアに似てるかも!!
きっとお父さんだぁ!
尚更嬉しくなり、顔が自然と緩む。
「ああ、お前は会ってなかったのか?キルアのコレじゃ」
小指をピッと立てて、老夫は意味ありげに合図した。
リンは何の事やらわからず、多分友達という意味なんだろうと解釈して、『はい、コレなんです!』と、小指を立てながら元気よく肯定してしまった。
それを聞いていたクラピカは、どうせわかっていないのだろうと思ってはいたが、少しムッとした。
チームでの話し合いは、連携を組むかどうかで意見が分かれ、クラピカとリンはどことも組まずに単独で行動すると決めた。
オークションへ向かう車内で、ボスの娘、ネオンが消えたとの連絡が入り、クラピカが念の鎖でダウジングしたところ、彼女は既にオークションが行われるビルにいるという事がわかった。
直ぐ様迎えに行くと、ネオンは急に倒れたとの事で、宿泊用の部屋で休んでいた。
『ボス、大丈夫かな?』
リンとクラピカは、インターネットでプロハンターサイトにネオンと護衛団の顔が掲載されているのを確認し、ボスに報告した。
すでにビルの外では旅団のメンバーが暴れだし、激しい爆音や銃声が響きだしていた。
『ねぇ、もしかしたらビルの中にも旅団の連中が侵入してるかも知れないよね!少し回ってくる!』
そう言ってリンが走り出すと、クラピカがとっさにリンの腕を掴んだ。
「待てリン、私も行こう。一人になるな」
『でもそれじゃ私、何の為に雇ってもらったかわかんないじゃん!ボスを守るのが仕事!でしょ?』
リンは笑いながらクラピカの手を優しく解いた。
『大丈夫!私、意外と強いよ!すぐ戻るね!』
リンは今度こそ、振り返らずに行ってしまった。
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