お仕事探し
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「…確かに私から見た限り、粗削りながら実力はかなりのものだ。身体能力も高く、素早いし力もある。
センリツ。意見を聞かせてくれ」
センリツはクスッと笑って答えた。
「あら、私は貴方からの推薦と聞いた時から信用していたわ。
それに彼女の心音…真っ直ぐで強くて、正直者の綺麗な音色よ。採用はリーダーの貴方が決めていいと思うわ」
それを聞いたクラピカは、ホッとした表情でリンに事情を打ち明けた。
「実は今回、うちの護衛団のリーダーと仲間の数人が旅団の連中に殺され、私が新しいリーダーとなった。
しかし中止になったオークションが、また今夜から再開されるらしい。
そこで、足りなくなった人員を埋める為、新しいメンバーとしてお前を推薦したんだ」
『えっっ』
あまりに唐突な話に、リンは目を見開いて驚いた。
「この屋敷は、今回ボスの要望でヨークシンに買った、ノストラードの別荘なんだ。今日はお前の面接をする為にここへ来てもらったのだよ」
『面接?え、ノストラードファミリーのボスを守る護衛団の……面接?』
「そうだ。もしお前さえよかったら、我々の仲間に入り、力を貸して欲しい」
クラピカは真剣な眼差しで、真っ直ぐこちらを見つめながら言った。
『わ…私が力になれるなら、喜んで…』
クラピカの傍で仕事ができるなら、それはリンにとっては願ってもない話。
まるで夢のようで、実感が湧かず、しばらく呆然としていた。
こうしてリンはネオン・ノストラードの護衛団の一員となった。
そのままネオンの父親の元へ行き、挨拶を済ませ、仕事に入った。
「リン、さっそくボスに言われていた仕事がある。お前は私と共に行動してくれ」
『うん、わかった。
で、何すればいいのかな?』
「…旅団を仕留める為、コミュニティーが雇ったプロの殺し屋チームに参加するんだ」
『!!』
殺し屋…チーム…
旅団を…仕留める為の……
リンは赤く染まった自分の手を思いだし、ギュッと目を閉じた。
だけど……
もし今回の仕事で旅団を壊滅する事ができたら、クラピカはきっと楽になる!!
その為なら……この手が何度血に染まったって構わない
胸に強い決意を秘め、リンは声を張り上げた。
『よーし!頑張ってこう!!』
数時間後に迫ったオークション。
そこでリンは、幻影旅団と出会うのだ。
激しい銃声と、悲鳴の嵐の中で─────
~続く~