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「突然呼び出してすまなかった。実はお前の念能力についてなのだが…」
『はっ!?念っ…?』
あらゆる予想を裏切る、意外な用件。
思わず声も裏返る。
「私は今までお前が念を遣うところをほとんど見た事がない。
そこで、もしよかったら今日はこれからお前の能力を1つでいい、見せて欲しいのだが…」
クラピカの表情は至って真面目だが、聞けば聞くほど意図がわからない。
リンは全く話が掴めずに戸惑っている。
『あの…何故…?』
そう尋ねると、クラピカとセンリツが顔を見合わせてから、またリンの方を見た。
「そうだな、その質問に答えるのは最後だ。リンの返答次第では言う必要がなくなる」
え~~~?
何それ、超気になる!!
で、でも自分の能力ってのはあんまり他人に教えるなって師匠が言ってたし……
でもでもでもっ!!!
リンは悩んだ末、渋々ながら了承した。
初対面のこの女性にも見せなければならないのは多少不満だが、クラピカが信用してるようなので、リンも腹を括る事にした。
『私は強化系能力者。特別な必殺技みたいなのはないんだけど…
得意なのがやっぱ蹴りかな。脚力には元々自信あるし、強化したら見えない位速く走れるよ。
ジャンプ力も相当アップする』
「成程。今ここで実演できるものはあるか?」
『あんまり…いや、軽くなら…そして壊していいなら。
その代わり弁償しないよ』
リンはテーブルに置かれた大理石の灰皿を手に取り、念を発動させて軽く片手で潰してみせた。
『握力の強化…てゆーかクラピカの方が念については詳しそうだし解ると思うけど、蹴りやダッシュならクラピカに見せた事あるよね。
ぶっちゃけ私が不器用すぎて師匠に応用的なのは無理って言われたから、ホントにこの身ひとつを強化する事しかできない。
てな訳で、実戦でしか実力は見せられないよ…』
しゃべりながらバラバラになった灰皿の破片を指で集めるリン。
クラピカとセンリツは互いに無言で目配せした。
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