お仕事探し
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リンはホテルをチェックアウトし、クラピカに報告のメールを打った。
見るのは数時間後になるだろう。
クラピカは望み通りの仕事に就き、皆に求められて仕事をこなしている
…だけど私は?
このまま何もしないで、クラピカに養われてヌクヌクと暮らすつもり!?
そんなの嫌っ!!
リンは本格的に、自分にできる仕事を探す事にした。
しかし今までやった仕事といえば、クラピカの念修行の間に、山の梺の喫茶店でバイトをした位。
それ以前はずっと師匠に食べさせてもらうのが普通で、別にその事に関しては特に感謝もしてなかったし、当たり前だと思っていた(今になってはごめんなさい師匠)。
……だけど!
これからは自分で仕事して自分で稼いで、自分でやりくりして食べてかなきゃなんないわけね!!
『にしても、私に向いてる仕事って……』
リンは一人、大通りの真ん中にたち塞がり、顎に手を宛てて考え込んだ。
その時、ポケットに入れていた携帯がクラピカ専用の着信音を奏でた。
『はいはい!!リンです!』
リンは嬉しそうに高らかに声を響かせ、電話を取った。
こんな明るい時間にクラピカから電話がある事は珍しい。
「リン、頼みがあるのだが、至急こちらが指定する場所に来てくれないか?」
『え、なんで?』
「悪いが理由は来てから話そう」
クラピカはリンに場所を伝えると、すぐに電話を切ってしまった。
『???????』
何?何かあったのかな?
ま、まぁいいや
とにかく向かおう
確か指定された場所は…
言われた住所を探し、辿り着いたのは、何故か馬鹿でかい立派なお屋敷。
リンは門の前まできて、本当にここで合っているのかとクラピカに電話を掛けた。
「ああ。執事の方には伝えてある。そのまま中へ入ってきてくれ」
『わかった…』
" 入ってきて " か
やっぱりこの屋敷の中にクラピカもいるんだ
何があるのだろうと少し不安になっていたリンは、ホッとして門を潜った。
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
出迎えてくれた執事らしき人物が、丁寧に客室へ案内してくれた。
「しばらくここでお待ち下さい」
リンを部屋へ通してすぐ、執事は去ってしまった。
部屋に一人残されたリン。
シーン…………
一体なんなんだ?
椅子に腰掛け、ぼんやりと立派な内装のきらびやかな部屋を眺めていた。
コンコン―――
『あ、はい!』
ノックの音につい席を立ち上がってドアの方へ向き直ると、クラピカと見知らぬ小柄な男性……女性?……が、入って来た。
『あ、こんにちは……』
リンはとりあえず頭を下げる。
「待たせてすまない。迷わず来れたようだな」
そう安心した声で言って、微笑むクラピカ。
『う、うん、何とか』
「リン、彼女は同僚のセンリツ」
「よろしくね。クラピカから話は聞いているわ」
センリツはとても優しい、素敵な声でペコリとリンに挨拶をした。
『リンです!!初めまして!!よろしくお願いします!!』
クラピカの仕事仲間だと聞いて、リンは慌てて深々と頭を下げた。
ふ~、 " 彼女 " の方だったのね
余計な事言わなくてよかった…
『ところで、今日は私に何か?』
二人の顔を見比べながら、リンが尋ねた。
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