腕〜かいな〜
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『…っ…いっ…たい…
かも……』
あまりの痛みにギュッとクラピカにしがみつく。
「痛いか?すまない…今日はもう止めておこう」
『!!嫌だ!止めないで!』
リンは首を激しく横に振る。
「力を抜いてくれ」
『う…』
言われた通りにふっと力を緩めると、確かに互いの抱き合う距離が深くなっていくのを実感した。
「…っ…痛くないか?」
『いたた…痛い、けど、嬉しい…今私たちひとつ?』
「ふっ…どこで覚えたんだ、そんな言葉」
『こーゆーの、ひとつになるって言うんでしょ?私たち、今ひとつなんだよね!』
汗だくになりながら、嬉しそう笑うリン。
二人は抱き締めあって、喜びを分かち合った。
本当に二人が、心も体もひとつになった、奇跡のような夜だった───
星たちがだんだんと朧になり、夜の闇がゆっくりと去ってゆく。
──ねえクラピカ
──なんだ?
──このまま時間、止まればいいなぁ
──…そうだな
──私、クラピカに出会えて、本当によかった
──私もだ
──生まれきてくれてありがとう
今日まで生きてきてくれてありがとう
──リン……
愛している
お前を心の底から、本当に本当に愛している
ううん
私の方が絶対愛してるよ!…
キラキラと世界に光がさす。
幸せな、夢のような夜は明け
二人を非情な明日へと送り出す。
ただ抱き締め合う温もりだけ、互いに刻み込む事だけを許しながら……
~続く~