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「リン!早く行くぞ!」
『待ってよ師匠!』
今日も日が昇らぬうちから師匠と二人、いつもの場所へと向かう。
人気のない山奥の更に奥、心地よい冷気が肌を撫でる、大きな滝坪近く。
「今日も纏から」
『はーい!』
「間延びした返事すんな」
『はぁいっ!』
「……(変わってねーよ)」
私は今、念を修行中。
15年間私を育ててくれた親代わり兼お師匠様に毎日鍛えられながら、技の最終の仕上げ段階に入っていた。
私には家族はいない。
私が生まれたばかりの時に皆殺されてしまったらしい。
それには理由があって…
まぁ…とにかく私もいつ狙われてもおかしくない状態なわけです。
そこで今まで武術や体術のみ一通り教えてくれていた師匠が、その更に上の段階、"念"たる物を仕込んでくれてるという訳。
『私は師匠と離れたくない!』
「何をいつまでも子供みてーな甘えた事を言っとるんでい!死にたくなけりゃ鍛練あるのみ!!」
そう。この修行が終わったら師匠と離ればなれになる。
師匠は今まで育児を理由にずっと断ってきていた、ハンター協会からの仕事の山を片付けに行くという。
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