デフォルト名は「ライラ」になります。
カラスバ(ZA)×固定夢主🪻
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ライラを幸せにできる人間は、オレやない。そないなこと、本当はよう分かっとる。どれだけライラの欲しいもの全てを用意したとしても、愛の言葉だってなんだって並べ立てたとしても。オレが思いつく幸せを押し付けたとして、ライラはその全てを受け取ってなんかくれへんことを、嫌というほど分からされてる。
アイツが求める幸せを、オレは用意できひん。ライラの身も心も手に入れたいのに、ライラがライラである限り、アイツはオレのところになんか絶対に堕ちてきいひん。
不毛な恋や。報われることなんかないっちゅーことを分かっとるのに。
それでもオレはお前が欲しいんや、ライラ。
***
ミアレの街は今日も賑やかやった。ネオンがきらきら光って、人波が絶えへん。サビ組のボスとして、この街の裏側を握っとるオレにとって、こんな光景は日常や。せやけど、最近は違う。オレの視線はいつも、街のどこかにいるライラを探しとる。アイツは今、ZAロワイヤルでバトルしとるはずや。部下に監視させてるから、よう知っとる。アイツはペンドラーと一緒に、トレーナーとして少しずつ強なっとった。笑顔でポケモンに声かけるライラを見てたら、胸が締め付けられる気持ちになる。ええな、あの笑顔。せやけど、あの笑顔がオレに向けられたことなんか、一度もない。
オレは路地裏からライラの姿を覗き見る。今日も数多のトレーナー達に勝って、嬉しそうにペンドラーを撫でとる。あの柔らかい表情、ほんまにかわええなって思う。
けど、ライラはオレの前ではいつも怯えた目になる。なんでやろな。オレの愛は、なんでライラには届かへんのやろ。
幼い頃、オレは孤児やった。親の顔なんか覚えとらん。ミアレのスラムで、腹減らしながらもなんとか過酷な毎日を生き延びて、フラダリさんから支援してもろたり、ジプソ達に目ェ付けられて追いかけ回されてたら、いつの間にかサビ組のボスにまで仕立て上げられて……今に至る。
まともな愛情なんてもん、今まで与えられたことないし、与え方なんか分からん。せやから、オレはオレの思うままに、オレが考え得る限りの行動を以てして、ライラを愛することしかできんかった。
囲って、守って、逃がさんようにする。それが、オレのできる唯一の方法や。けど、ライラは違うんやろな。アイツは優しすぎて、甘くて、誰にでも笑顔を振りまくタイプや。プラズマ団で数多のポケモンとトレーナー達の絆を引き裂いてきた罪を犯したっちゅー過去を背負っとるくせに、心根が純粋すぎる。優しくて甘い、隙だらけの心に漬け込まれて、良いように使われがちなアイツを、オレは守ってやりたいだけやのに。どうにも、オレの愛とやらは間違うてるみたいで。ライラは受け入れてくれへんかった。
振り向かれることのない恋やって、随分前から分かっとったのに。オレは諦めきれんかった。
ライラの暖かな視線がほしい。優しい言葉がほしい。そう思っとったけど、それはきっと叶わへんのやろな。なら、アイツの心にオレという翳りを落として、オレのことで頭いっぱいになってほしかった。ライラの心を、オレという毒で蝕んでやりたいといつしか思うようになってもうたんや。
ZAロワイヤルで一夜を明かしたライラが、ホテルに帰るために街路を歩き始める。オレは影から出て、わざとらしく“偶然”を装って近づく。
「ライラ、今日もZAロワイヤルやっとったんか? ぎょうさん勝ったみたいやな。おめでとさん」
アイツの肩がびくりと震える。振り返った顔は、いつもの怯え顔や。大きな瞳が揺れて、オレを警戒しとる。
「か、カラスバさん……また……どうしてここに……」
声が震えとる。怖がっとるん、分かるわ。せやけど、それさえも可愛いと思ってしまうオレは、歪んどるんやろな。
「偶然通りかかっただけや。ライラの笑顔、見られてラッキーやったわ」
オレは笑顔を浮かべて近づく。アイツは後ずさりつつも、ペンドラーを咄嗟に自身のヒールボールに収めていた。
「ど、どうして……私なんですか? 私みたいな人間に……どうしてそんなに執着するんですか……? 怖いんです……お願い、放っておいてください……!」
ライラの言葉が、オレの胸を刺す。どうして私なんですか? そない怯えた声で、隠さず言われるん、辛いわ。せやけど、分かっとる。裏社会でしか生きられへんオレのことを、ライラは受け入れられへんのや。
それに、ライラの求める愛は、普通の優しさや。オレの歪んだ愛なんか、到底受け入れられへん。
「ライラ、オレはただ、お前が好きなんや。守りたいんや。お前みたいな純粋な女、ミアレの街で放っとけへん」
本心や。せやけど、ライラの目には涙が浮かぶ。
「守るって……こんなの、監視してるだけじゃないですか……! いつも、どこにいても現れて……私、怖くて……どうして私なんですか? もっと、カラスバさんに相応しい人いるはずですよ……」
相応しい人? オレには、そんなんおらん。幼い頃から、愛情なんか知らんかったオレにとって、ライラは初めての光や。ライラがポケモン達に向けている優しさ、笑顔、それに触れた瞬間、オレは堕ちてもうたんや。
なんでそれを、この女は分かってくれへんのやろな。
「ライラ、オレはお前が欲しいんや。他の誰でもええわけちゃう。お前じゃなきゃあかん」
アイツは首を振り、足早にオレから逃げようとする。オレは部下に合図して、アイツの道を塞ぐよう命じた。逃げ場を絶たれたライラの顔がみるみるうちに青ざめていく。
「やだっ……! 放して、放してくださいっ……!」
「いやや。ライラ、逃げんといて。オレがお前の幸せ、全部与えたるから……」
縋るように抱き締めて訴えても、ライラはオレから離れようと身を捩る。暖かな愛なんか、返ってこん。分かっとるのに、オレは無理矢理に唇を重ねた。
「どうして……私なんですか……怖い……カラスバさん、やめて……!」
ライラの拒絶する声が、オレの心を抉る。幼い頃の孤独が蘇る。あのスラムで、誰もオレに優しくしてくれへんかった。まともな愛情の示し方なんか知らへん。……オレがこんなんやから、ライラはオレをずっと拒絶し続けるんやろな。
それでも、欲しいモンは強引に手に入れるしかない。ライラの心がオレに向くことがないと分かっとっても、手放せへんから。お前のことを諦めたくないから。オレと同じ地獄へと引きずり落とすしかないんや。
「ライラ、オレはお前を幸せにしたいんや。これは、紛れもないオレの本心や」
でもお前は、オレがそばにいる限り幸せにはなれへんのやろ。だって、オレのことちっとも好きじゃあらへんもんな。それも全部知っとるよ。オレがお前を諦めることが……お前にとって、一番の幸せになり得ることを、本当はよう分かっとる。
でもライラ。オレはどれだけお前に憎まれて嫌われていようとも、お前のことが欲しいんや。ライラにとっての一番の幸せよりも、オレはオレのエゴを優先する。お前をオレと同じ地獄に引きずり落として、ずっと一緒にいたいんや。
お前が傍にいてくれるだけで、オレにとっては極上の幸せなんや。
アイツが求める幸せを、オレは用意できひん。ライラの身も心も手に入れたいのに、ライラがライラである限り、アイツはオレのところになんか絶対に堕ちてきいひん。
不毛な恋や。報われることなんかないっちゅーことを分かっとるのに。
それでもオレはお前が欲しいんや、ライラ。
***
ミアレの街は今日も賑やかやった。ネオンがきらきら光って、人波が絶えへん。サビ組のボスとして、この街の裏側を握っとるオレにとって、こんな光景は日常や。せやけど、最近は違う。オレの視線はいつも、街のどこかにいるライラを探しとる。アイツは今、ZAロワイヤルでバトルしとるはずや。部下に監視させてるから、よう知っとる。アイツはペンドラーと一緒に、トレーナーとして少しずつ強なっとった。笑顔でポケモンに声かけるライラを見てたら、胸が締め付けられる気持ちになる。ええな、あの笑顔。せやけど、あの笑顔がオレに向けられたことなんか、一度もない。
オレは路地裏からライラの姿を覗き見る。今日も数多のトレーナー達に勝って、嬉しそうにペンドラーを撫でとる。あの柔らかい表情、ほんまにかわええなって思う。
けど、ライラはオレの前ではいつも怯えた目になる。なんでやろな。オレの愛は、なんでライラには届かへんのやろ。
幼い頃、オレは孤児やった。親の顔なんか覚えとらん。ミアレのスラムで、腹減らしながらもなんとか過酷な毎日を生き延びて、フラダリさんから支援してもろたり、ジプソ達に目ェ付けられて追いかけ回されてたら、いつの間にかサビ組のボスにまで仕立て上げられて……今に至る。
まともな愛情なんてもん、今まで与えられたことないし、与え方なんか分からん。せやから、オレはオレの思うままに、オレが考え得る限りの行動を以てして、ライラを愛することしかできんかった。
囲って、守って、逃がさんようにする。それが、オレのできる唯一の方法や。けど、ライラは違うんやろな。アイツは優しすぎて、甘くて、誰にでも笑顔を振りまくタイプや。プラズマ団で数多のポケモンとトレーナー達の絆を引き裂いてきた罪を犯したっちゅー過去を背負っとるくせに、心根が純粋すぎる。優しくて甘い、隙だらけの心に漬け込まれて、良いように使われがちなアイツを、オレは守ってやりたいだけやのに。どうにも、オレの愛とやらは間違うてるみたいで。ライラは受け入れてくれへんかった。
振り向かれることのない恋やって、随分前から分かっとったのに。オレは諦めきれんかった。
ライラの暖かな視線がほしい。優しい言葉がほしい。そう思っとったけど、それはきっと叶わへんのやろな。なら、アイツの心にオレという翳りを落として、オレのことで頭いっぱいになってほしかった。ライラの心を、オレという毒で蝕んでやりたいといつしか思うようになってもうたんや。
ZAロワイヤルで一夜を明かしたライラが、ホテルに帰るために街路を歩き始める。オレは影から出て、わざとらしく“偶然”を装って近づく。
「ライラ、今日もZAロワイヤルやっとったんか? ぎょうさん勝ったみたいやな。おめでとさん」
アイツの肩がびくりと震える。振り返った顔は、いつもの怯え顔や。大きな瞳が揺れて、オレを警戒しとる。
「か、カラスバさん……また……どうしてここに……」
声が震えとる。怖がっとるん、分かるわ。せやけど、それさえも可愛いと思ってしまうオレは、歪んどるんやろな。
「偶然通りかかっただけや。ライラの笑顔、見られてラッキーやったわ」
オレは笑顔を浮かべて近づく。アイツは後ずさりつつも、ペンドラーを咄嗟に自身のヒールボールに収めていた。
「ど、どうして……私なんですか? 私みたいな人間に……どうしてそんなに執着するんですか……? 怖いんです……お願い、放っておいてください……!」
ライラの言葉が、オレの胸を刺す。どうして私なんですか? そない怯えた声で、隠さず言われるん、辛いわ。せやけど、分かっとる。裏社会でしか生きられへんオレのことを、ライラは受け入れられへんのや。
それに、ライラの求める愛は、普通の優しさや。オレの歪んだ愛なんか、到底受け入れられへん。
「ライラ、オレはただ、お前が好きなんや。守りたいんや。お前みたいな純粋な女、ミアレの街で放っとけへん」
本心や。せやけど、ライラの目には涙が浮かぶ。
「守るって……こんなの、監視してるだけじゃないですか……! いつも、どこにいても現れて……私、怖くて……どうして私なんですか? もっと、カラスバさんに相応しい人いるはずですよ……」
相応しい人? オレには、そんなんおらん。幼い頃から、愛情なんか知らんかったオレにとって、ライラは初めての光や。ライラがポケモン達に向けている優しさ、笑顔、それに触れた瞬間、オレは堕ちてもうたんや。
なんでそれを、この女は分かってくれへんのやろな。
「ライラ、オレはお前が欲しいんや。他の誰でもええわけちゃう。お前じゃなきゃあかん」
アイツは首を振り、足早にオレから逃げようとする。オレは部下に合図して、アイツの道を塞ぐよう命じた。逃げ場を絶たれたライラの顔がみるみるうちに青ざめていく。
「やだっ……! 放して、放してくださいっ……!」
「いやや。ライラ、逃げんといて。オレがお前の幸せ、全部与えたるから……」
縋るように抱き締めて訴えても、ライラはオレから離れようと身を捩る。暖かな愛なんか、返ってこん。分かっとるのに、オレは無理矢理に唇を重ねた。
「どうして……私なんですか……怖い……カラスバさん、やめて……!」
ライラの拒絶する声が、オレの心を抉る。幼い頃の孤独が蘇る。あのスラムで、誰もオレに優しくしてくれへんかった。まともな愛情の示し方なんか知らへん。……オレがこんなんやから、ライラはオレをずっと拒絶し続けるんやろな。
それでも、欲しいモンは強引に手に入れるしかない。ライラの心がオレに向くことがないと分かっとっても、手放せへんから。お前のことを諦めたくないから。オレと同じ地獄へと引きずり落とすしかないんや。
「ライラ、オレはお前を幸せにしたいんや。これは、紛れもないオレの本心や」
でもお前は、オレがそばにいる限り幸せにはなれへんのやろ。だって、オレのことちっとも好きじゃあらへんもんな。それも全部知っとるよ。オレがお前を諦めることが……お前にとって、一番の幸せになり得ることを、本当はよう分かっとる。
でもライラ。オレはどれだけお前に憎まれて嫌われていようとも、お前のことが欲しいんや。ライラにとっての一番の幸せよりも、オレはオレのエゴを優先する。お前をオレと同じ地獄に引きずり落として、ずっと一緒にいたいんや。
お前が傍にいてくれるだけで、オレにとっては極上の幸せなんや。
