デフォルト名は「ライラ」になります。
カラスバ(ZA)×固定夢主🪻
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ミアレに来てから、私の日常はますますカラスバさんの影に蝕まれていくようになった。街を歩けば、いつも行く先々で偶然を装ったように、カラスバさんが私に接触してくる。穏やかな笑みの裏に潜む、逃がさないという執着。嫌だと拒絶の言葉を口にしても、彼は飄々と笑って「ツレないこと言わんといてや?」と受け流すだけ。ミアレの街の人々からは「喧嘩するほど仲が良いお二人なのね」なんて、勘違いされている始末だ。
サビ組のボスという立場が、私の行動をすべて見張っている気がして……息が、苦しい。常に、背後から視線を感じるような、息詰まる恐怖が、胸を締め付ける。
それでも、ポケモン達との時間だけが、私の心に一時の安らぎを与えてくれていた。ペンドラーたちの温もり、ZAロワイヤルでの勝利する度に、嬉しそうに笑う仲間たち。彼らの笑顔を見ると、プラズマ団にいた頃の過去の罪が、ほんの少しだけ薄れる気がして……それだけが、ミアレにいる間の唯一の救いだった。
──そんなある日。
ホテルの部屋に戻ると、ドアの前に大きな箱が置かれていた。
「……え?」
胸が、どくんと重く鳴った。差出人欄は空欄。でも、箱の上に貼られたカードの筆跡は、どこかで見たことがある達筆さで。私は心の奥が冷え切っていくのを感じる。
『ライラへ。気に入ってくれたら嬉しいな?』
ひゅっ、と息が詰まる。心臓が凍りついたように止まるような錯覚に陥った。
恐る恐る箱を開けてみると、中には、私が最近、心の奥底で密かに欲しいと願っていたものが、すべて詰まっていた。
シックな色合いのトレンチコートに、好きなブランドのアイシャドウパレットとルージュのセット。それから、並んでもなかなか買うことができない、期間限定スイーツの詰め合わせセットまで。
「……どうして……? どうして、全部……知ってるの……?」
手が、震えて止まらなかった。嬉しい? そんな感情は、微塵も湧いてこなかった。代わりに、圧倒的な恐怖が、波のように押し寄せてくる。
(監視……されてる? 盗聴? 私の部屋に、マイクが……? ずっと、見られてるの……?)
息が浅くなり、視界が揺れる。誰にも言っていない。心の中でだけ、欲しかったものなのに。試着室で独り言のように呟いた言葉、ショップでため息をついた瞬間も……すべて、見られている? 聞かれている?
箱の底に、もう一枚メッセージカードが挟まれていた。
『また近いうちにな、ライラ』
署名はない。でも、嫌でも分かる。あの人の字だ。カラスバさんの。
恐怖が、じわじわと体を蝕む。部屋を見回しても、どこに仕掛けがあるかわからない。ポケモンたちに相談したくても、巻き込みたくなくて……喉が、詰まって言葉にならない。
それでも……怖いのに、箱の中のものを、捨てることはできなかった。
思惑はどうであれ。私の願いを、叶えてくれたものだ。物を粗末にするのは、物を作ってくれた誰かの気持ちを踏みにじるみたいで……怖いのに、捨てられなかった。心が、引き裂かれるように痛くて、涙がこぼれそうになる。
結局、トレンチコートはクローゼットにかけ、コスメはドレッサーに並べ、お菓子は机の上に置いた。使ってしまう自分が、怖くて……鏡に映る自分を見て、吐き気がした。
──この日を境に、プレゼントは増えていった。
数日後には、欲しいと思っていたピアス。耳に付けると、優しく揺れて心が少しだけ軽くなるのに……それは、他ならぬあの人からの贈り物なのだと思い出すたびに、心が重たく沈んでいく。
その次は、読んでみたいと思っていた小説本。ページを開くたび、物語に浸れるのに……時折彼の視線を感じるようで、集中できない。
さらに、ポケモンのお世話グッズまで。仲間たちが喜ぶ姿を見ると、幸せなのに……それが、すべて彼から来ていると思うと、喜びが恐怖に塗りつぶされていく。
毎回、差出人はない。でも、すべて私が「欲しい」と心で願ったものばかり。
「なんで……全部、知ってるの……? 私の心まで、覗かれてるの……?」
思わず呟いた瞬間、涙がぽろりと零れた。怖い。常に監視されているみたいで、部屋にいるだけで息が詰まる。自由が、奪われていく感覚。気づけば私の所持品は、段々とカラスバさんの贈り物で埋まっていった。あの人の色に、染まっていくみたいで……心が、じわじわと溶けていくような、絶望的な恐怖に包まれていった。
***
「やっぱり似合うとるで、ライラ」
スマホロトム越しに、ライラの日常を垣間見る。カラスバは椅子に深くもたれ、口元に満足げな弧を描いた。金色の三白眼が、愛しさと妖しさを以てして揺らめく。
(そないに怯えてんのに、オマエは結局オレからの贈り物捨てられんくて、使ってしまうんやな。甘いなあ、ライラ。オマエは優しくて隙だらけの心の持ち主だから、オレみたいな男に付け入られるんやで?)
盗聴器と隠しカメラ。最初は監視目的だったのに、今じゃライラの日常を覗いては、彼女の全てを把握するのが日課になっている。欲しいものを眺める、切なげな眼差し。試着してため息をつく、愛らしい姿。全部、把握してる。全部、オレが叶えたる。
ライラが欲しがってたモン全て贈れば、ライラはこれ以上ないほど怯える。涙を浮かべて、怪しみながらも……アイツは甘いから捨てられへん。使ってしまう。いくら苦手に思ってるオレ相手でも、ライラは非情に切り捨てることができない人間だからや。
その優しさと甘さに漬け込んで、ライラの周りをオレが囲い込んでいく。
服も、コスメも、ライラが食べたいモンも、全部オレが与えたる。オレの色に、じわじわと染めていったる。
(ああ、ええわ……ライラの日常に、オレの存在が染み込んでいくんや。逃げられへんように、ゆっくり、確実に)
カラスバは喉の奥でくつくつと低く笑った。胸の奥が、熱く疼く。歪んだ独占欲がどんどんと膨らんでいく。
あの数多のプレゼントを使う度にライラは、オレのことを嫌でも思い出すんや。ライラがオレのことを考えてくれる時間が、毎日少しずつ増えていく。
その事実に、心が歓喜で満ちる。
(もっと、もっと……ライラを、オレ色に染めたる。心まで、全部、オレの毒で満たしたるわ)
ライラの願いは、すべてオレが叶える。ライラがオレなしじゃ生きていられんようになるまで──。その日を、渇望しながら。
サビ組のボスという立場が、私の行動をすべて見張っている気がして……息が、苦しい。常に、背後から視線を感じるような、息詰まる恐怖が、胸を締め付ける。
それでも、ポケモン達との時間だけが、私の心に一時の安らぎを与えてくれていた。ペンドラーたちの温もり、ZAロワイヤルでの勝利する度に、嬉しそうに笑う仲間たち。彼らの笑顔を見ると、プラズマ団にいた頃の過去の罪が、ほんの少しだけ薄れる気がして……それだけが、ミアレにいる間の唯一の救いだった。
──そんなある日。
ホテルの部屋に戻ると、ドアの前に大きな箱が置かれていた。
「……え?」
胸が、どくんと重く鳴った。差出人欄は空欄。でも、箱の上に貼られたカードの筆跡は、どこかで見たことがある達筆さで。私は心の奥が冷え切っていくのを感じる。
『ライラへ。気に入ってくれたら嬉しいな?』
ひゅっ、と息が詰まる。心臓が凍りついたように止まるような錯覚に陥った。
恐る恐る箱を開けてみると、中には、私が最近、心の奥底で密かに欲しいと願っていたものが、すべて詰まっていた。
シックな色合いのトレンチコートに、好きなブランドのアイシャドウパレットとルージュのセット。それから、並んでもなかなか買うことができない、期間限定スイーツの詰め合わせセットまで。
「……どうして……? どうして、全部……知ってるの……?」
手が、震えて止まらなかった。嬉しい? そんな感情は、微塵も湧いてこなかった。代わりに、圧倒的な恐怖が、波のように押し寄せてくる。
(監視……されてる? 盗聴? 私の部屋に、マイクが……? ずっと、見られてるの……?)
息が浅くなり、視界が揺れる。誰にも言っていない。心の中でだけ、欲しかったものなのに。試着室で独り言のように呟いた言葉、ショップでため息をついた瞬間も……すべて、見られている? 聞かれている?
箱の底に、もう一枚メッセージカードが挟まれていた。
『また近いうちにな、ライラ』
署名はない。でも、嫌でも分かる。あの人の字だ。カラスバさんの。
恐怖が、じわじわと体を蝕む。部屋を見回しても、どこに仕掛けがあるかわからない。ポケモンたちに相談したくても、巻き込みたくなくて……喉が、詰まって言葉にならない。
それでも……怖いのに、箱の中のものを、捨てることはできなかった。
思惑はどうであれ。私の願いを、叶えてくれたものだ。物を粗末にするのは、物を作ってくれた誰かの気持ちを踏みにじるみたいで……怖いのに、捨てられなかった。心が、引き裂かれるように痛くて、涙がこぼれそうになる。
結局、トレンチコートはクローゼットにかけ、コスメはドレッサーに並べ、お菓子は机の上に置いた。使ってしまう自分が、怖くて……鏡に映る自分を見て、吐き気がした。
──この日を境に、プレゼントは増えていった。
数日後には、欲しいと思っていたピアス。耳に付けると、優しく揺れて心が少しだけ軽くなるのに……それは、他ならぬあの人からの贈り物なのだと思い出すたびに、心が重たく沈んでいく。
その次は、読んでみたいと思っていた小説本。ページを開くたび、物語に浸れるのに……時折彼の視線を感じるようで、集中できない。
さらに、ポケモンのお世話グッズまで。仲間たちが喜ぶ姿を見ると、幸せなのに……それが、すべて彼から来ていると思うと、喜びが恐怖に塗りつぶされていく。
毎回、差出人はない。でも、すべて私が「欲しい」と心で願ったものばかり。
「なんで……全部、知ってるの……? 私の心まで、覗かれてるの……?」
思わず呟いた瞬間、涙がぽろりと零れた。怖い。常に監視されているみたいで、部屋にいるだけで息が詰まる。自由が、奪われていく感覚。気づけば私の所持品は、段々とカラスバさんの贈り物で埋まっていった。あの人の色に、染まっていくみたいで……心が、じわじわと溶けていくような、絶望的な恐怖に包まれていった。
***
「やっぱり似合うとるで、ライラ」
スマホロトム越しに、ライラの日常を垣間見る。カラスバは椅子に深くもたれ、口元に満足げな弧を描いた。金色の三白眼が、愛しさと妖しさを以てして揺らめく。
(そないに怯えてんのに、オマエは結局オレからの贈り物捨てられんくて、使ってしまうんやな。甘いなあ、ライラ。オマエは優しくて隙だらけの心の持ち主だから、オレみたいな男に付け入られるんやで?)
盗聴器と隠しカメラ。最初は監視目的だったのに、今じゃライラの日常を覗いては、彼女の全てを把握するのが日課になっている。欲しいものを眺める、切なげな眼差し。試着してため息をつく、愛らしい姿。全部、把握してる。全部、オレが叶えたる。
ライラが欲しがってたモン全て贈れば、ライラはこれ以上ないほど怯える。涙を浮かべて、怪しみながらも……アイツは甘いから捨てられへん。使ってしまう。いくら苦手に思ってるオレ相手でも、ライラは非情に切り捨てることができない人間だからや。
その優しさと甘さに漬け込んで、ライラの周りをオレが囲い込んでいく。
服も、コスメも、ライラが食べたいモンも、全部オレが与えたる。オレの色に、じわじわと染めていったる。
(ああ、ええわ……ライラの日常に、オレの存在が染み込んでいくんや。逃げられへんように、ゆっくり、確実に)
カラスバは喉の奥でくつくつと低く笑った。胸の奥が、熱く疼く。歪んだ独占欲がどんどんと膨らんでいく。
あの数多のプレゼントを使う度にライラは、オレのことを嫌でも思い出すんや。ライラがオレのことを考えてくれる時間が、毎日少しずつ増えていく。
その事実に、心が歓喜で満ちる。
(もっと、もっと……ライラを、オレ色に染めたる。心まで、全部、オレの毒で満たしたるわ)
ライラの願いは、すべてオレが叶える。ライラがオレなしじゃ生きていられんようになるまで──。その日を、渇望しながら。
