お前には一切関係ない
お前には一切関係ない・2
「へぇ。ジャックくんが男に付き纏われている」
『はい。ハウルの奴、相当イラついてますね』
ジェイドは恋人と同じ会社に勤務するオクタヴィネル寮に所属していた後輩からの報告に口角が上がる。
昨夜、一緒に帰れると思った恋人はいきなり仕事が入ったと言ってしかも遅く帰って来た。疲れ切った様子はいつもと様子が違っていた。あまりにも様子がおかしいとジャックの会社に就職にした後輩に連絡を取ってみた。部署は違うが、という前置きのもと後輩はペラペラしゃべってくれた。たぶん、ここまでしゃべるということは何か報酬が欲しいからなのだろうが。
「情報提供ありがとうございます。で、何がお望みで」
『実は俺の恋人が見たい舞台がありまして何とかなりませんか?』
「ものによります」
『あざっす』
そうしてジェイドは情報の対価を秒で準備したのだった。これでまた何かあったときに何かしら情報提供してくれるだろうということも踏んで。
電話を切ってから顎を擦る。
恋人のジャックは学生時代から様々な方面で好かれ、煙たがられる存在だ。ジェイドとしては煙たがられるのは何も問題視していないが好かれたときの厄介さ尋常じゃなかった。
「今回は口説かれているとなると面倒になりますね」
昨日もきっと付き纏われていたのだろう。だから、ジェイドを先に帰したというのが簡単に想像できる。そのときくらいは頼って欲しいがきっとジャックは頼らないのだろう。
「非力ではないのですが……」
今度もう少し言い聞かせるしかない。にしても、とジェイドは机を苛々と指で叩く。番いが言い寄られていることは純粋に不愉快だった。彼はあれでいて自分で何とかできると持っているが多分無理だ。そもそもジャックを好きになる奴は倫理観がないことが多い。恋人である自分が言うのだからそうだ。絶対、恋人がいると分かって口説いている男だ。それに付き纏いもしているし碌な奴じゃない。正面からではどうにもならない。
「元警察官か……フフ、何か出てきそうな人だ」
もう少し深く探ってみよう。ジェイドは傍から見たら不穏な笑みを浮かべながらキーボードを叩き始める。そして、一時間もしないうちにいいカードを手に入れた。その情報を眺めながらスマホを取り出しメッセージを打ち込み送信する。
「さて、今日も定時で終われるように頑張りましょう」
まずはアズールとフロイドに適当に仕事を押し付けて行こう。なんなら直帰できるように外部との打ち合わせをセッティングしてもいいかもしれない。やることは沢山ある。
ジェイドはタブレットを片手にまずはとアズールの元へと向かった。
「へぇ。ジャックくんが男に付き纏われている」
『はい。ハウルの奴、相当イラついてますね』
ジェイドは恋人と同じ会社に勤務するオクタヴィネル寮に所属していた後輩からの報告に口角が上がる。
昨夜、一緒に帰れると思った恋人はいきなり仕事が入ったと言ってしかも遅く帰って来た。疲れ切った様子はいつもと様子が違っていた。あまりにも様子がおかしいとジャックの会社に就職にした後輩に連絡を取ってみた。部署は違うが、という前置きのもと後輩はペラペラしゃべってくれた。たぶん、ここまでしゃべるということは何か報酬が欲しいからなのだろうが。
「情報提供ありがとうございます。で、何がお望みで」
『実は俺の恋人が見たい舞台がありまして何とかなりませんか?』
「ものによります」
『あざっす』
そうしてジェイドは情報の対価を秒で準備したのだった。これでまた何かあったときに何かしら情報提供してくれるだろうということも踏んで。
電話を切ってから顎を擦る。
恋人のジャックは学生時代から様々な方面で好かれ、煙たがられる存在だ。ジェイドとしては煙たがられるのは何も問題視していないが好かれたときの厄介さ尋常じゃなかった。
「今回は口説かれているとなると面倒になりますね」
昨日もきっと付き纏われていたのだろう。だから、ジェイドを先に帰したというのが簡単に想像できる。そのときくらいは頼って欲しいがきっとジャックは頼らないのだろう。
「非力ではないのですが……」
今度もう少し言い聞かせるしかない。にしても、とジェイドは机を苛々と指で叩く。番いが言い寄られていることは純粋に不愉快だった。彼はあれでいて自分で何とかできると持っているが多分無理だ。そもそもジャックを好きになる奴は倫理観がないことが多い。恋人である自分が言うのだからそうだ。絶対、恋人がいると分かって口説いている男だ。それに付き纏いもしているし碌な奴じゃない。正面からではどうにもならない。
「元警察官か……フフ、何か出てきそうな人だ」
もう少し深く探ってみよう。ジェイドは傍から見たら不穏な笑みを浮かべながらキーボードを叩き始める。そして、一時間もしないうちにいいカードを手に入れた。その情報を眺めながらスマホを取り出しメッセージを打ち込み送信する。
「さて、今日も定時で終われるように頑張りましょう」
まずはアズールとフロイドに適当に仕事を押し付けて行こう。なんなら直帰できるように外部との打ち合わせをセッティングしてもいいかもしれない。やることは沢山ある。
ジェイドはタブレットを片手にまずはとアズールの元へと向かった。