今がはじまりなのかもしれないね
◆ ジャック視点
ジャックはいつも通り二十二時に就寝するためベッドに横になる。レオナ程ではないがジャックの寝付きはいい。数分したら眠れるはずなのに今日は眠れない。
横になって放課後のジェイドとのやり取りを思い出して思わず尻尾が左右に揺れる。パタパタとシーツに当たる音にジャックは尻尾を動かすのをやめる。その代り、頬がどうにも緩んでしまう。
――先輩でも嫉妬するんだな……。
いつも考えの読めない胡散臭くい笑みを携え、紳士然とした態度を取るジェイド。その彼の態度が俄かに崩れた。それが兄弟のフロイドや幼馴染のアズールのことではなく恋人である自分のことで。
嬉しくない訳がない。ジェイドが知っているか知らないが狼の獣人属は生涯ただ一人を想い続ける。だから、今のところジャックの相手はジェイドだ。だから、ジェイドの嫉妬心や独占欲は嬉しい。だって、その分だけジェイドがジャックに執着している証拠に他ならないから。
「これから一緒にいる時間が増えるのかな」
嬉しくてやはり目が冴えてしまう。これから増えるかもしれない一緒の時間を思い浮かべながら何とか眠るように心がける。それでもジャックが就寝したのは二十三時を回ってからだった。
ジャックはいつも通り二十二時に就寝するためベッドに横になる。レオナ程ではないがジャックの寝付きはいい。数分したら眠れるはずなのに今日は眠れない。
横になって放課後のジェイドとのやり取りを思い出して思わず尻尾が左右に揺れる。パタパタとシーツに当たる音にジャックは尻尾を動かすのをやめる。その代り、頬がどうにも緩んでしまう。
――先輩でも嫉妬するんだな……。
いつも考えの読めない胡散臭くい笑みを携え、紳士然とした態度を取るジェイド。その彼の態度が俄かに崩れた。それが兄弟のフロイドや幼馴染のアズールのことではなく恋人である自分のことで。
嬉しくない訳がない。ジェイドが知っているか知らないが狼の獣人属は生涯ただ一人を想い続ける。だから、今のところジャックの相手はジェイドだ。だから、ジェイドの嫉妬心や独占欲は嬉しい。だって、その分だけジェイドがジャックに執着している証拠に他ならないから。
「これから一緒にいる時間が増えるのかな」
嬉しくてやはり目が冴えてしまう。これから増えるかもしれない一緒の時間を思い浮かべながら何とか眠るように心がける。それでもジャックが就寝したのは二十三時を回ってからだった。
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