秘密のメッセージ
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未来のアズール視点
「あらあら、まぁ」
目を細め、笑みを浮かべる姿をもう何度見ただろうか。
今年は淡いピンク色のチューリップにカスミソウ。僕が渡すとそれはもう大切そうに花束を抱く。その姿は彼女の美貌を置いても美しいなと思う。
「ふふ。毎年楽しみなのよ。あなたはどんな花を贈ってくれるか」
「おかげで花言葉に詳しくなりましたよ」
「そんなことしなくてもあなたのことだからお仕事で覚えていたんじゃないの」
確かに。モストロ・ラウンジでは恋人や夫婦のための予約コースがある。その際に花の注文も多い。仕事でもこの知識は役に立っている。
「ああ。そうだ。せっかくだし結婚式のブーケで使う花はアズールが選んでもらおうかしら」
突然の提案に思わず呆けた声が出る。
僕の反応にルーシーは企むように微笑む。これは本当か。いや、だがドレスの兼ね合いを考えれば絶対にルーシーが選んだ方がいい。
「時間はまだあるし。いい案だと思うのだけれど」
「い、い、いや、違うでしょう!」
花嫁が持つブーケには様々な諸説がある。やれ魔除けとか、愛や幸福の象徴とか。いや、でも一部の地域では新郎が新婦のために用意したとかあった。なら、ルーシーの提案も違わないということか。
「難しいかしら?」
首を傾げる仕草は卑怯では。ルーシーが言う通り時間は作れる。
下調べのお陰で結婚式の準備は順調に進んでいる。オーダメイドドレスも順調に進んでいる。だが、そうだ。ブーケは中々イメージがしっくりこなくて悩んでいた。
「悩んでいたのはフリですか?」
「あら。そんなことないわよ。でも、もしかしたらアズールに選んでほしいなぁってあったから悩んでいたのかも」
にっこり微笑むのは確信犯なような気がするが。花嫁の願いは無下にできない。
「お望みのものをご用意いたしましょう」
「ふふ。なら、とっても素敵なブーケをお願いします」
「おまかせください」
「楽しみにしているわ」
そういって花束で顔を隠す彼女は可愛らしかった。
さて次はどんな花を選ぼうか。
2026.2.28
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