閉じ込めたいほど愛してる
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◆ フロイド視点
綺麗にセットされた髪は崩れて前髪は額に張り付いていて、キラキラと光っていた髪飾りはいつの間にか床に落ちていた。落としたのはオレだけど。
上品に施されたメイクも汗で滲んでいる。淡く色づいていた唇はすっかり落ちて少し腫れている。オレも同じだけど。たぶん。
式典で着るというキラキラしたドレスも乱れて皺が出来ている。オレのせいでもあるけど。
ヴァネッサが乱れに乱れているのは全部オレのせいだと思う。いや、オレだけのせいじゃねぇよな。うん。たぶん。
「頭、回んねぇ……」
上半身、脱げるものは脱いだのに身体が熱い。こんなところじゃ全部脱いでなんて出来ねぇからしかたねぇけど。あちぃ。喉が渇く。
「っ、チッ」
滴る汗に苛立ちながら拭うと気を失っていたヴァネッサが身じろぐ。
「ん、ぅ」
ゆっくりと瞼が上がっていく。夢心地っていう感じの目で焦点があっていない。
なんかそれがイヤで頬に手をやる。オレの熱なのか。それともヴァネッサの熱なのか分からないけれど熱いし、しっとりとしている。
「ヴァネッサ」
名前を呼ぶとぼんやりしていた目がオレを見る。しっかりと映っていると思うけれど何だかまだオレを認識できていない感じ。
「大丈夫?」
なんか心配になってきた。顔を近づけてみると長いまつ毛がバサバサと動いた。すると、ぼんやりとしていたのが少しはっきりとした気がする。
「ふろいど……」
夢から目覚めかけている声に「うん」と返す。また長いまつ毛がバサバサと動いた。するとようやく「いま、何時?」とさっきよりもはっきりとした声で聞いて来る。
「時間?」
「ん。もどんないと」
「それで?」
完全にヤッた雰囲気が残っているヴァネッサが会場に戻んの無理だろ。つか、他の奴らに見せたくねぇし。
「お前、自分の恰好見てみろよ」
「ぇ?」
まだそこははっきりしていないのか。仕方ない。
寝ぼけたままのヴァネッサを抱き起す。可愛い声を出して勢いそのままオレに抱き着いて来る。あ。まだオレ服着てなかったわ。
「ぇ、あ、や、フロイドっ!」
ヴァネッサも気づいたのか腕の中でもごもご動き出した。なんかそれが可愛いけれど、これ以上できないから仕方なく離す。
離したらヴァネッサの薄っすらと色づいている頬の色味が強くなった気がする。あ~あ。そういう顔しちゃダメだろ。なんて思いながら鏡を召喚する。
「はい」
「ぇ、あ、ありがと……ぇ」
素直に鏡を受け取ったヴァネッサが自分の今の姿にさらに顔を赤くさせる。真っ赤な顔のまま目が左右に忙しなく泳ぐ。
「戻んのムリじゃねぇの?」
「そ、そうだけど……あれ、髪飾りは?」
「ん、そこ」
言われて床を指すとヴァネッサが「ああ!」と声を上げる。それからすぐに取ろうと屈んだ瞬間に呻いた。
「え、大丈夫?」
「ぅ、ぁ、だい、じょぅ、ぶ」
耳だけじゃなくて露出した首筋まで真っ赤。察し。
「久々だしねぇ」
「っ! 言わないでッ!」
真っ赤な、真っ赤な顔でオレを睨みつける。まぁ、今のヴァネッサが迫力に欠けるし、むしろ可愛いくらい。
「も、もう、あんたも服着なさいよ」
「え~まだあちぃんだけど」
「風邪引くわよ」
少し体勢を整えながらヴァネッサが床に落ちていた髪飾りを取る。それからオレが渡した手鏡で確認しながら整えていく。
「だいぶ崩れちゃったね」
「……仕方ないわよ」
中途半端になっていた髪を下ろして自分で召喚したブラシで今度は梳いていく。すると、乱れていた髪はマシになっていく。それでもヴァネッサの顔はまだダメ。
「戻んの?」
「流石にもう無理でしょ」
櫛を戻して今度はメイク用品を召喚する。といっても、汗で崩れた部分を直す程度のもの。どんどん戻っていく様子がこの時間の終わりを告げていてイヤになる。
「なぁ。戻んのぉ~?」
「うん。フロイドも戻りましょう」
メイク用品を戻して手鏡を渡してくる。その姿はもうほとんど戻りかけている。
あ~ヤダ、ヤダ。
「もう少し、ダメ?」
「ダメ」
ぴしゃりと言われてしまった。ピロトークの雰囲気もありゃしない。さっきまでぼんやりしていた可愛いヴァネッサもすっかり元通り。
「チッ。仕方ねぇな」
パッと魔法で脱ぎ捨てた式典服を身に纏う。汗でじっとりとした肌のせいで窮屈な式典服がさらに不愉快でたまらない。
最悪な気分でピアスを弄るとヴァネッサに呼ばれる。
「こっち向いて」
「ヤダ」
ちょっと拗ねたように言ってそっぽ向く。まぁ、結局そういうことだけど。だって、久々に会えて、色々できたのにあっさりといつもの雰囲気に戻るのは面白くない。
ツンと横を向いたままいようとしたけれど、それもできなかった。
「こっち向いて」
「ぁ゛」
ぐいっと顔を無理矢理ヴァネッサの方に向けられた。
こいつ、と思ったら唇に柔らかい感触がした。
綺麗にセットされた髪は崩れて前髪は額に張り付いていて、キラキラと光っていた髪飾りはいつの間にか床に落ちていた。落としたのはオレだけど。
上品に施されたメイクも汗で滲んでいる。淡く色づいていた唇はすっかり落ちて少し腫れている。オレも同じだけど。たぶん。
式典で着るというキラキラしたドレスも乱れて皺が出来ている。オレのせいでもあるけど。
ヴァネッサが乱れに乱れているのは全部オレのせいだと思う。いや、オレだけのせいじゃねぇよな。うん。たぶん。
「頭、回んねぇ……」
上半身、脱げるものは脱いだのに身体が熱い。こんなところじゃ全部脱いでなんて出来ねぇからしかたねぇけど。あちぃ。喉が渇く。
「っ、チッ」
滴る汗に苛立ちながら拭うと気を失っていたヴァネッサが身じろぐ。
「ん、ぅ」
ゆっくりと瞼が上がっていく。夢心地っていう感じの目で焦点があっていない。
なんかそれがイヤで頬に手をやる。オレの熱なのか。それともヴァネッサの熱なのか分からないけれど熱いし、しっとりとしている。
「ヴァネッサ」
名前を呼ぶとぼんやりしていた目がオレを見る。しっかりと映っていると思うけれど何だかまだオレを認識できていない感じ。
「大丈夫?」
なんか心配になってきた。顔を近づけてみると長いまつ毛がバサバサと動いた。すると、ぼんやりとしていたのが少しはっきりとした気がする。
「ふろいど……」
夢から目覚めかけている声に「うん」と返す。また長いまつ毛がバサバサと動いた。するとようやく「いま、何時?」とさっきよりもはっきりとした声で聞いて来る。
「時間?」
「ん。もどんないと」
「それで?」
完全にヤッた雰囲気が残っているヴァネッサが会場に戻んの無理だろ。つか、他の奴らに見せたくねぇし。
「お前、自分の恰好見てみろよ」
「ぇ?」
まだそこははっきりしていないのか。仕方ない。
寝ぼけたままのヴァネッサを抱き起す。可愛い声を出して勢いそのままオレに抱き着いて来る。あ。まだオレ服着てなかったわ。
「ぇ、あ、や、フロイドっ!」
ヴァネッサも気づいたのか腕の中でもごもご動き出した。なんかそれが可愛いけれど、これ以上できないから仕方なく離す。
離したらヴァネッサの薄っすらと色づいている頬の色味が強くなった気がする。あ~あ。そういう顔しちゃダメだろ。なんて思いながら鏡を召喚する。
「はい」
「ぇ、あ、ありがと……ぇ」
素直に鏡を受け取ったヴァネッサが自分の今の姿にさらに顔を赤くさせる。真っ赤な顔のまま目が左右に忙しなく泳ぐ。
「戻んのムリじゃねぇの?」
「そ、そうだけど……あれ、髪飾りは?」
「ん、そこ」
言われて床を指すとヴァネッサが「ああ!」と声を上げる。それからすぐに取ろうと屈んだ瞬間に呻いた。
「え、大丈夫?」
「ぅ、ぁ、だい、じょぅ、ぶ」
耳だけじゃなくて露出した首筋まで真っ赤。察し。
「久々だしねぇ」
「っ! 言わないでッ!」
真っ赤な、真っ赤な顔でオレを睨みつける。まぁ、今のヴァネッサが迫力に欠けるし、むしろ可愛いくらい。
「も、もう、あんたも服着なさいよ」
「え~まだあちぃんだけど」
「風邪引くわよ」
少し体勢を整えながらヴァネッサが床に落ちていた髪飾りを取る。それからオレが渡した手鏡で確認しながら整えていく。
「だいぶ崩れちゃったね」
「……仕方ないわよ」
中途半端になっていた髪を下ろして自分で召喚したブラシで今度は梳いていく。すると、乱れていた髪はマシになっていく。それでもヴァネッサの顔はまだダメ。
「戻んの?」
「流石にもう無理でしょ」
櫛を戻して今度はメイク用品を召喚する。といっても、汗で崩れた部分を直す程度のもの。どんどん戻っていく様子がこの時間の終わりを告げていてイヤになる。
「なぁ。戻んのぉ~?」
「うん。フロイドも戻りましょう」
メイク用品を戻して手鏡を渡してくる。その姿はもうほとんど戻りかけている。
あ~ヤダ、ヤダ。
「もう少し、ダメ?」
「ダメ」
ぴしゃりと言われてしまった。ピロトークの雰囲気もありゃしない。さっきまでぼんやりしていた可愛いヴァネッサもすっかり元通り。
「チッ。仕方ねぇな」
パッと魔法で脱ぎ捨てた式典服を身に纏う。汗でじっとりとした肌のせいで窮屈な式典服がさらに不愉快でたまらない。
最悪な気分でピアスを弄るとヴァネッサに呼ばれる。
「こっち向いて」
「ヤダ」
ちょっと拗ねたように言ってそっぽ向く。まぁ、結局そういうことだけど。だって、久々に会えて、色々できたのにあっさりといつもの雰囲気に戻るのは面白くない。
ツンと横を向いたままいようとしたけれど、それもできなかった。
「こっち向いて」
「ぁ゛」
ぐいっと顔を無理矢理ヴァネッサの方に向けられた。
こいつ、と思ったら唇に柔らかい感触がした。