わからないひと
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◆ ジェイド視点
ぼんやりとしていたレティシアの昏く沈んだ双眸が僕を捉える。
じっと見つめてくる彼女は先ほどのキスを思い出していたはずなのに何もリアクションがない。そもそも「番」と言ったのにそれにすら反応がない。
何もかもツムのせいだろうか。今さら消えたツムに腹を立てたところで意味もない。
「ジェイド?」
不思議そうな彼女に呼ばれて思わず深いため息が零れると同時に唇が痛む。
もう消えたツムのことを考えるのもやめよう。
――ついでに彼女のことを考えるのもやめたい、が。
僕のことを好きと言っておきながら結局のところ何も追及してこないレティシア。ここまで反応が薄いと僕のことが好きというのは本当か疑うレベルだ。
じっと彼女を見ていると綺麗に整った眉が下がる。
「ジェイド、どうしたの?」
「なんでもありませんよ」
レティシアの心配そうな表情にまた溜息をつきながら彼女の細い手を掴む。そして、そのまま彼女の手を自分の腕に誘導させる。
「あら。帰りもエスコートしてくれるのね。ありがとう」
来た時と同じような微笑む彼女にまた何だかモヤっとする。何だか最後の最後に一泡吹かせてやりたくなる。
「レティシア」
名前を呼んで彼女を見れば「なに?」と微笑んでこちらを見上げたのを見て気持ちが萎えた。先ほどまで自分だけ振り回されたことを少しでも返してやりたいと思ったのに彼女の顔をみて萎えてしまった。
それに驚きながらも考えるのが少々面倒くさくなってきた。
「ジェイド?」
「なんでもないです……帰りましょう」
「そうね。貴方も疲れた顔をしているし」
誰のせいだ、誰の、と思いながらも「ええ」と軽くだけ返した。
大半が謎に出現したツムの影響だが、なんだかんだまったく何も影響のない彼女にも疲れてしまった。
――でも、なんか僕の行動って。
ふと、自分のした行動の由来に改めて気づいてさらに疲れてしまった。
「そういえば結局どうして牽制するのにキスしたの? あと番ってなに?」
この言葉にプツンと何かが切れた。
ぼんやりとしていたレティシアの昏く沈んだ双眸が僕を捉える。
じっと見つめてくる彼女は先ほどのキスを思い出していたはずなのに何もリアクションがない。そもそも「番」と言ったのにそれにすら反応がない。
何もかもツムのせいだろうか。今さら消えたツムに腹を立てたところで意味もない。
「ジェイド?」
不思議そうな彼女に呼ばれて思わず深いため息が零れると同時に唇が痛む。
もう消えたツムのことを考えるのもやめよう。
――ついでに彼女のことを考えるのもやめたい、が。
僕のことを好きと言っておきながら結局のところ何も追及してこないレティシア。ここまで反応が薄いと僕のことが好きというのは本当か疑うレベルだ。
じっと彼女を見ていると綺麗に整った眉が下がる。
「ジェイド、どうしたの?」
「なんでもありませんよ」
レティシアの心配そうな表情にまた溜息をつきながら彼女の細い手を掴む。そして、そのまま彼女の手を自分の腕に誘導させる。
「あら。帰りもエスコートしてくれるのね。ありがとう」
来た時と同じような微笑む彼女にまた何だかモヤっとする。何だか最後の最後に一泡吹かせてやりたくなる。
「レティシア」
名前を呼んで彼女を見れば「なに?」と微笑んでこちらを見上げたのを見て気持ちが萎えた。先ほどまで自分だけ振り回されたことを少しでも返してやりたいと思ったのに彼女の顔をみて萎えてしまった。
それに驚きながらも考えるのが少々面倒くさくなってきた。
「ジェイド?」
「なんでもないです……帰りましょう」
「そうね。貴方も疲れた顔をしているし」
誰のせいだ、誰の、と思いながらも「ええ」と軽くだけ返した。
大半が謎に出現したツムの影響だが、なんだかんだまったく何も影響のない彼女にも疲れてしまった。
――でも、なんか僕の行動って。
ふと、自分のした行動の由来に改めて気づいてさらに疲れてしまった。
「そういえば結局どうして牽制するのにキスしたの? あと番ってなに?」
この言葉にプツンと何かが切れた。
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