あなたの体温を知りたいけど
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◆ 夢主視点
もう3年生になってしまった。4年生は学外実習でほぼ学園を留守にするから実質的な最上級学年。責任重大ね。気を引き締めなきゃと新年度を迎えたけれど――。
「ハァァァァァァ」
深いため息が自然と出た。そして、鏡の前に立つ。そこに映るのはいつもと変わらない自分自身。
「1年生の頃より身長も伸びたし、メイクも覚えたのに……」
新しく入った1年生に同じ1年生と間違われる。学年カラーとかがないから分からないかもしれないけれど、今年もまた間違えられてしまった。
でも、でも、1年生みたいに制服なんかピシっとしていないのに。それでも間違えられるってことはやっぱり身長が問題なのかしら。それとも、この丸っこい瞳に丸い輪郭の顔のせいかしら。
「んー。メイクも上達したと思うのに……」
大人びたわけではないけれど明らかに1年生の頃とは雰囲気が違うのに。今年も間違われるなんてやっぱりショック。
丸い頬をふにふにしながら深く息をはく。中学生とかに間違われるのも、1年生に間違われるのも、普通にショック。けど、昔から自分の年齢よりも下に見られることがあったから慣れていないわけじゃない。それでもこんなにショックを受けるのは――。
「エースくん……」
ほろり、と口から恋人の名前が出る。
エースくんと恋人になって夏で1年が経って、今2年目に突入している。彼との交際は順調と言えば順調。手だって握ったし、キスだってしているし……でも、その〝次〟がまだ。まだ――シてない。
「うっ、ぅぅ~~」
鏡に映った自分の顔を見られなくなってベッドに倒れ込む。そのまま想像した内容に身悶えして埃が舞うのも気にせずにベッドでジタバタする。
一通り暴れてそのままベッドに横になる。
まだエースくんとキスの次をしていない。それ以前にお互い寮生活かつお互い辺境の学校だからデートする機会も少ない。だから簡単にできることじゃないことも認識している。でも、でも――。
「うぅっ」
したいなぁって思ったことが何だか恥ずかしい? 照れる? よく分からないけれどなんか身体が熱くなる。それを逃げ出すために足をばたつかせる。
一通り暴れて落ち着いたくと思考回路も冷静になる。冷静になった頭で自分のこの破廉恥な願望はやっぱり可笑しいのかな。
でも、一度だけネットで頑張って検索したけれど女の子も興味あるというのはなんとなくわかった。あと、クラスメイトのヒソヒソとエッチな話しているのを聞いちゃったこともあるし……悪いことではないと思うけれど。
「……エースくんはどうなんだろう」
女の子の方がというのを横に置いてエースくんはどうなんだろう。
思い出すのはさっき鏡で見た服の上からでもストンとした自分の身体。ついでにシャワーを浴びるときに見る何も身に纏っていない身体は何とも色気がない。そのことに恋人ができてから何度もへこんだ。
そういえば、もう18歳になるけれどワタシの身体は女性らしい曲線がない。流石に入学したときほどではないけれど、子どもと変わらない気がする。いや、腰の括れはあるけれど、今時の中学生の方がもう少し大人っぽいかも。実際入学した1年生でこう発達のいい子もいるし。
とはいえ、本人が望んだ身体の発達じゃないかもしれない。他人の身体に羨むのはもうやめないと――でも、でも、でも。
「魅力はない、わよね」
自分で言って落ち込む。人の趣向はそれぞれだけれど。そもそもエースくんはワタシとシたいと思うのかなぁ。
「この身体で?」
結局そこな気なんじゃないかなぁ。自分の身体に魅力がないからと考えてしまう。けれど、この身体はどうにもならない。身長はきっとこれ以上伸びないし、胸もたぶんいきなり大きくはならない。どうにもならない。ならないけれど。
「だからって、魅力ないって言うのはなぁ」
身体を起こしてベッドに座る。
「まだ魅力が足りないっているなら……もっと自分磨きをするだけよッ!」
もっと、綺麗に、可愛くなって、そした、そしたらっ!
「じ、自分から誘ってみるんだからッッ!」
叫んでまた恥ずかしくてベッドでジタバタした。
2024.04.22
もう3年生になってしまった。4年生は学外実習でほぼ学園を留守にするから実質的な最上級学年。責任重大ね。気を引き締めなきゃと新年度を迎えたけれど――。
「ハァァァァァァ」
深いため息が自然と出た。そして、鏡の前に立つ。そこに映るのはいつもと変わらない自分自身。
「1年生の頃より身長も伸びたし、メイクも覚えたのに……」
新しく入った1年生に同じ1年生と間違われる。学年カラーとかがないから分からないかもしれないけれど、今年もまた間違えられてしまった。
でも、でも、1年生みたいに制服なんかピシっとしていないのに。それでも間違えられるってことはやっぱり身長が問題なのかしら。それとも、この丸っこい瞳に丸い輪郭の顔のせいかしら。
「んー。メイクも上達したと思うのに……」
大人びたわけではないけれど明らかに1年生の頃とは雰囲気が違うのに。今年も間違われるなんてやっぱりショック。
丸い頬をふにふにしながら深く息をはく。中学生とかに間違われるのも、1年生に間違われるのも、普通にショック。けど、昔から自分の年齢よりも下に見られることがあったから慣れていないわけじゃない。それでもこんなにショックを受けるのは――。
「エースくん……」
ほろり、と口から恋人の名前が出る。
エースくんと恋人になって夏で1年が経って、今2年目に突入している。彼との交際は順調と言えば順調。手だって握ったし、キスだってしているし……でも、その〝次〟がまだ。まだ――シてない。
「うっ、ぅぅ~~」
鏡に映った自分の顔を見られなくなってベッドに倒れ込む。そのまま想像した内容に身悶えして埃が舞うのも気にせずにベッドでジタバタする。
一通り暴れてそのままベッドに横になる。
まだエースくんとキスの次をしていない。それ以前にお互い寮生活かつお互い辺境の学校だからデートする機会も少ない。だから簡単にできることじゃないことも認識している。でも、でも――。
「うぅっ」
したいなぁって思ったことが何だか恥ずかしい? 照れる? よく分からないけれどなんか身体が熱くなる。それを逃げ出すために足をばたつかせる。
一通り暴れて落ち着いたくと思考回路も冷静になる。冷静になった頭で自分のこの破廉恥な願望はやっぱり可笑しいのかな。
でも、一度だけネットで頑張って検索したけれど女の子も興味あるというのはなんとなくわかった。あと、クラスメイトのヒソヒソとエッチな話しているのを聞いちゃったこともあるし……悪いことではないと思うけれど。
「……エースくんはどうなんだろう」
女の子の方がというのを横に置いてエースくんはどうなんだろう。
思い出すのはさっき鏡で見た服の上からでもストンとした自分の身体。ついでにシャワーを浴びるときに見る何も身に纏っていない身体は何とも色気がない。そのことに恋人ができてから何度もへこんだ。
そういえば、もう18歳になるけれどワタシの身体は女性らしい曲線がない。流石に入学したときほどではないけれど、子どもと変わらない気がする。いや、腰の括れはあるけれど、今時の中学生の方がもう少し大人っぽいかも。実際入学した1年生でこう発達のいい子もいるし。
とはいえ、本人が望んだ身体の発達じゃないかもしれない。他人の身体に羨むのはもうやめないと――でも、でも、でも。
「魅力はない、わよね」
自分で言って落ち込む。人の趣向はそれぞれだけれど。そもそもエースくんはワタシとシたいと思うのかなぁ。
「この身体で?」
結局そこな気なんじゃないかなぁ。自分の身体に魅力がないからと考えてしまう。けれど、この身体はどうにもならない。身長はきっとこれ以上伸びないし、胸もたぶんいきなり大きくはならない。どうにもならない。ならないけれど。
「だからって、魅力ないって言うのはなぁ」
身体を起こしてベッドに座る。
「まだ魅力が足りないっているなら……もっと自分磨きをするだけよッ!」
もっと、綺麗に、可愛くなって、そした、そしたらっ!
「じ、自分から誘ってみるんだからッッ!」
叫んでまた恥ずかしくてベッドでジタバタした。
2024.04.22
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