貴方を想って手紙に綴る
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貴方を想って手紙に綴る・3
茨の谷に戻ると、大事な王位継承であるマレウス様を勝手に連れ去ったという話になった。間違いはないのだけれど、元老院という方々が烈火のごとくという怒りをぶつけて来た。
女王様は私をかばってくれたようだけれど、元老院の方々が許してはくれなかった。でも、そうよね。女王様の跡継ぎであったマレウス様のお母様はもう亡くなっているのだから。マレウス様はとても大切な子よね。
ということで、遊び相手をやめさせられ再び私は家族と共に旅立つことになった。
最後の挨拶をしに来たらガチガチに護衛されたマレウス様と会うことになった。これはとても胸が苦しくなる光景だった。
「ベアトリス。すまない」
「どうしてマレウス様が謝るのです。私がマレウス様を危険にさらしてしまったのですよ。悪いのは私です」
「危険なんかじゃなかった!」
あの後両親に聞いたらすぐに追いかけてずっと見守っていたことを訊いている。だから、危険ではなかったかもしれない。でも、それは結果論だから。
「いいえ。両親がいなかったら分かりませんでしたから……でも、私はあの日、マレウス様と一緒に飛べて楽しかったです。それは間違いないことです」
けど、今の貴方の姿を見ると間違ったことだったとも思う。
「マレウス様、また会いましょう」
会わせてくれるか分からないけれど、と心の中で言いながら手を差し出す。護衛の妖精たちが一瞬身じろいだが一番偉いような妖精が止めてくれた。だから、私はマレウス様の瞳をじっと見つめる。
マレウス様は悲しそうに目を伏せてから私を見つめ返して、そっと手を握ってくれた。まるでガラス細工に触れるような握り方。私の手は簡単に潰れないのに。だから、私の方から少しギュッと握るとマレウス様がハッとする。それから泣きそうに笑った。
「また会おう、ベアトリス」
「はい……ぁ、そうだ。もしできたら手紙を書いて送りますから」
手紙のことを告げるとマレウス様は分かりやすく表情が明るくなった。書いていいのかという安心感が胸に広がった。よかった。
「楽しみに待っていてください」
「ああ! 待ってる!」
嬉しそうに笑うマレウス様は「あ」というように私の手をぎゅっと握った。その強さは痛くもかゆくもなかった。ただ暖かいと思った。
茨の谷に戻ると、大事な王位継承であるマレウス様を勝手に連れ去ったという話になった。間違いはないのだけれど、元老院という方々が烈火のごとくという怒りをぶつけて来た。
女王様は私をかばってくれたようだけれど、元老院の方々が許してはくれなかった。でも、そうよね。女王様の跡継ぎであったマレウス様のお母様はもう亡くなっているのだから。マレウス様はとても大切な子よね。
ということで、遊び相手をやめさせられ再び私は家族と共に旅立つことになった。
最後の挨拶をしに来たらガチガチに護衛されたマレウス様と会うことになった。これはとても胸が苦しくなる光景だった。
「ベアトリス。すまない」
「どうしてマレウス様が謝るのです。私がマレウス様を危険にさらしてしまったのですよ。悪いのは私です」
「危険なんかじゃなかった!」
あの後両親に聞いたらすぐに追いかけてずっと見守っていたことを訊いている。だから、危険ではなかったかもしれない。でも、それは結果論だから。
「いいえ。両親がいなかったら分かりませんでしたから……でも、私はあの日、マレウス様と一緒に飛べて楽しかったです。それは間違いないことです」
けど、今の貴方の姿を見ると間違ったことだったとも思う。
「マレウス様、また会いましょう」
会わせてくれるか分からないけれど、と心の中で言いながら手を差し出す。護衛の妖精たちが一瞬身じろいだが一番偉いような妖精が止めてくれた。だから、私はマレウス様の瞳をじっと見つめる。
マレウス様は悲しそうに目を伏せてから私を見つめ返して、そっと手を握ってくれた。まるでガラス細工に触れるような握り方。私の手は簡単に潰れないのに。だから、私の方から少しギュッと握るとマレウス様がハッとする。それから泣きそうに笑った。
「また会おう、ベアトリス」
「はい……ぁ、そうだ。もしできたら手紙を書いて送りますから」
手紙のことを告げるとマレウス様は分かりやすく表情が明るくなった。書いていいのかという安心感が胸に広がった。よかった。
「楽しみに待っていてください」
「ああ! 待ってる!」
嬉しそうに笑うマレウス様は「あ」というように私の手をぎゅっと握った。その強さは痛くもかゆくもなかった。ただ暖かいと思った。