同じで違う少年
同じで違う少年・3
氷の城に女の子がやって来た。
女の子は女性を説得するけれど叶わず氷の魔法を受けてしまった。
女の子は徐々に、徐々に、氷に身体を蝕まれていく。
魔法を解く方法は〝愛する人との口づけ〟と小さなトロールは言う。
しかし女の子が見初めた男は拒否し、女の子を見殺しにした。
身体が凍てつく中で女の子は本当に愛する人に気づき、彼に向かって駆け出した。
女の人は囚われ、女の子が死んだと男に言われて深く嘆き悲しんだ。
牢屋から抜け出し凍った湖でさ迷い歩く。
背後から男がやって来て女の子の死を突き付けられて崩れ落ちた。
女の子は一生懸命愛する人のもとへと向かっていた。
その最中、崩れ落ちた女の人の背後にあの男が剣を掲げたのが見えた。
女の子は愛する人と、まさに斬られようとしている女の人を交互に見る。
そして、駆け出した――女の人のもとへ――愛する〝姉妹〟のもとへ。
剣を受け止めた女の子は完全に凍ってしまった。
女の人は――愛する姉妹の姿に泣き縋った。
女の子が愛する人もまたその姿に悲しい顔をする。
女の人の鳴く声が聞こえる中、凍っていた女の子に変化が見える。
徐々に氷は解けて女の子はもとに戻った。
女の人は、女の子は顔を見合わせて抱きしめ合った。
ふと、女の人は気づく。自分の魔法を解く方法を――。
国は再び戻り、女の人は、女の子と多くの人々に囲まれて幸せそうに笑っていた。
暖かな気持ちになって意識がそこから離れて目が覚めた。
今日の目覚めはとても気持ちよくて、暖かった。
「グリム~置いてくよ~」
「ちょっと待つんだゾ!」
リボンの位置を確認したグリムが急ぎ足で駆け寄って来る。
ユウはグリムが玄関を出たことを確認して鍵を閉める。まだまだオンボロの寮に果たしてこの鍵の意味はあるのかと思いながらも念のためを忘れない。
グリムを伴って学校に向かうとひとつの目立つ人たちがいた。
「おー相変わらずエルサのいるところは丸わかりなんだゾ~」
「まぁ。その方がいいんじゃないの?」
「そうだな! あ! エースやデュースもいるし、ん? 他にもなんかぞろぞろエルサに向かって行っているんだゾ!」
面白げなグリムにならってエルサを見る。
エルサの隣にはリドルがいてその後ろを固めるようにトレイとケイトがいる。そのさらに、後ろから見慣れたエースとデュースが近づいていた。
さらにその後ろにはフロイドとジェイドにアズール。アズールの横にはジャミルとカリムがいて。カリムはシルバーと話している。さらに、さらに、後ろにはマレウスとリリア、それにセベクがいる。
繋がるように後ろにはルークとレオナやラギー、ジャック。ジャックはヴィルとエペルと話している。そして、最後にオルトに引っ張られるように歩いているイデアがいた。
「はぁ~なんだかこんなに集まるのすごい……」
ナイトレイブンカレッジの有名な生徒がエルサのもと吸い寄せられるように歩いていく。普段は現地集合解散みたいな感じなのに。
「花に引き寄せられる蝶々的な?」
「それジャミルが嫌がりそうなんだな」
「確かに」
でも、それが一番しっくりくる。
すごいなぁと見ながらエルサが笑っているのがユウの目に映る。その笑顔は夢の中でみた女の人そのもので何だか胸が暖かくなった。
「ま! 俺様たちもエルサたちのところに行くんだゾッ!」
「そうだね」
うずうずしていたグリムの声に頷きユウもまたエルサたちのもとへと駆けていった。
2025.02.02
氷の城に女の子がやって来た。
女の子は女性を説得するけれど叶わず氷の魔法を受けてしまった。
女の子は徐々に、徐々に、氷に身体を蝕まれていく。
魔法を解く方法は〝愛する人との口づけ〟と小さなトロールは言う。
しかし女の子が見初めた男は拒否し、女の子を見殺しにした。
身体が凍てつく中で女の子は本当に愛する人に気づき、彼に向かって駆け出した。
女の人は囚われ、女の子が死んだと男に言われて深く嘆き悲しんだ。
牢屋から抜け出し凍った湖でさ迷い歩く。
背後から男がやって来て女の子の死を突き付けられて崩れ落ちた。
女の子は一生懸命愛する人のもとへと向かっていた。
その最中、崩れ落ちた女の人の背後にあの男が剣を掲げたのが見えた。
女の子は愛する人と、まさに斬られようとしている女の人を交互に見る。
そして、駆け出した――女の人のもとへ――愛する〝姉妹〟のもとへ。
剣を受け止めた女の子は完全に凍ってしまった。
女の人は――愛する姉妹の姿に泣き縋った。
女の子が愛する人もまたその姿に悲しい顔をする。
女の人の鳴く声が聞こえる中、凍っていた女の子に変化が見える。
徐々に氷は解けて女の子はもとに戻った。
女の人は、女の子は顔を見合わせて抱きしめ合った。
ふと、女の人は気づく。自分の魔法を解く方法を――。
国は再び戻り、女の人は、女の子と多くの人々に囲まれて幸せそうに笑っていた。
暖かな気持ちになって意識がそこから離れて目が覚めた。
今日の目覚めはとても気持ちよくて、暖かった。
「グリム~置いてくよ~」
「ちょっと待つんだゾ!」
リボンの位置を確認したグリムが急ぎ足で駆け寄って来る。
ユウはグリムが玄関を出たことを確認して鍵を閉める。まだまだオンボロの寮に果たしてこの鍵の意味はあるのかと思いながらも念のためを忘れない。
グリムを伴って学校に向かうとひとつの目立つ人たちがいた。
「おー相変わらずエルサのいるところは丸わかりなんだゾ~」
「まぁ。その方がいいんじゃないの?」
「そうだな! あ! エースやデュースもいるし、ん? 他にもなんかぞろぞろエルサに向かって行っているんだゾ!」
面白げなグリムにならってエルサを見る。
エルサの隣にはリドルがいてその後ろを固めるようにトレイとケイトがいる。そのさらに、後ろから見慣れたエースとデュースが近づいていた。
さらにその後ろにはフロイドとジェイドにアズール。アズールの横にはジャミルとカリムがいて。カリムはシルバーと話している。さらに、さらに、後ろにはマレウスとリリア、それにセベクがいる。
繋がるように後ろにはルークとレオナやラギー、ジャック。ジャックはヴィルとエペルと話している。そして、最後にオルトに引っ張られるように歩いているイデアがいた。
「はぁ~なんだかこんなに集まるのすごい……」
ナイトレイブンカレッジの有名な生徒がエルサのもと吸い寄せられるように歩いていく。普段は現地集合解散みたいな感じなのに。
「花に引き寄せられる蝶々的な?」
「それジャミルが嫌がりそうなんだな」
「確かに」
でも、それが一番しっくりくる。
すごいなぁと見ながらエルサが笑っているのがユウの目に映る。その笑顔は夢の中でみた女の人そのもので何だか胸が暖かくなった。
「ま! 俺様たちもエルサたちのところに行くんだゾッ!」
「そうだね」
うずうずしていたグリムの声に頷きユウもまたエルサたちのもとへと駆けていった。
2025.02.02