デートの約束はしっかりと

デートの約束はしっかりと・5



「今日は楽しかったっす」

 「お疲れ様です」そう律儀に頭を下げたジャックはサバナクロー寮の鏡を潜り抜けて行った。その背中を見送ったジェイドはチラリと二人を見て自然を笑みが湧く。

「まんざらではないという顔ですね」
「何言ってんの。ウニちゃんと二人がよかったに決まってんじゃん」
「癪ですがフロイドと同じ意見です」
「おやおや」

 フンと鼻を鳴らしながらもやっぱりどこか充実したような二人。これはもしかして、もしかしても、何か未来あったとしても楽しくやれるのでは。ああ、でも、それはそれでつまらない。

  ――もうひとつでも、ふたつでも波乱があると楽しいですね。

 そう笑うジェイドは三人仲良く何かと抜け駆けをし合う〝恋〟の駆け引きを愉しんだ。


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