レオナ
Name Change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
穏やかな昼下がり
大学も休みのある日。マンション自宅の玄関前に不審者がいる。この国では熱いだろう黒い上着。その上着についているフードを目深く被って座り込んでいる。これを不審者と言わずなんと言おうか。
鼻が利く私でなければ通報案件になっていたわよね。いや、鼻が利いても通報案件かもしれないわ。
ハァ、とため息をついて紙袋の買い物袋を抱えなおす。そのまま黒ずくめ不審者に近づく。もう私の足音には気づいているでしょうにこちらを見るそぶりもない。
なんてヒトなのかしら、と心の中で悪態をついて不審者の傍に立って見下ろす。
「レオナ様。そんな真っ黒な服を着て暑くないのですか?」
「あっちぃに決まってんだろ」
気怠い声と共にがばっと勢いよくフードを剥ぐ不審者。いえ。不審者改め夕焼けの草原第二王子、レオナ・キングスカラー様。
フードの下から現れたライオンの耳は私と同じ。柔らかく波を打つチョコレート色の髪は相変わらず艶々している。そして、目深くかぶっていたフードで隠れていた深い森のような緑の瞳が私を睨み上げる。
睨まれる理由はないのだけれど――あるのだろう。矛盾した言葉を思い浮かべながら片足に重心をかける。
「言っておきますが何も連絡してくださらなければ家にいないこともありますのよ」
「昼時はいつもいんだろ」
「いつもではありませんわ。外に食べに行くこともありましたでしょ」
私の反論にぐぅぐぅと不機嫌に喉を鳴らすレオナ様。またため息をついて鍵を取り出す。すると、レオナ様が立ち上がり私に向かって横柄な態度のまま「合鍵寄越せ」とおっしゃる。
「その態度は気に入らないので差し上げません」
フンと鼻を鳴らしレオナ様に扉の前を退くように手を払う。レオナ様は背中を丸め舌打ちをして渋々というように退く。
忌々し気な視線を無視して扉の鍵を開けて中へと促す。
「さぁ。喉。乾きましたでしょ。お入りくださいませ」
「それよりも腹も減った」
「ハァ。お時間いただきますよ」
「構わねぇ」
気だるい声と姿勢で中へと入っていく。毎度毎度、昼食を食べにくる。たまにお土産を下さるだけに強くは言えない。そもそも王子であるレオナ様に昼食代をたかるなんて――いや、もうそろそろ貰ってもいいかもしれない。
「昼食代は請求してもよろしくて?」
「なんなら夕食代も出すぜ」
部屋に招き入れながら流し目で返された。色っぽい仕草が様になるというか磨きがかかっている気がする。これでは心臓がいくらあっても足りない。
胸の鼓動を隠すようにため息をしながら「なら遠慮なく」と答えて扉を閉じた。
部屋の中に入ってさっさと上着を脱いでソファで横になるレオナ様。その姿は本当にインターンで忙しい4年生なのか。
レオナ様は世話係のアルバイトをしてくださっていた後輩のお陰もあって無事に4年生に進級できた。そして、現在夕焼けの草原にある鉱業・エネルギー企業の研究所でインターンに参加している。
あの企業はナイトレイブンカレッジやロイヤルソードアカデミーなどの名門クラスの学生でもレポート作成が大変だと聞く。だというのに、時間があればこうして私のもとへといらっしゃるのは流石としか言えない。
「今日は何作んだ?」
「そうですね。簡単にサンドウィッチにしようかと……」
言った途端もの言いたげ視線が当たる。買ったものをテーブルに置いてその視線の主を見る。いや、私以外にいるのはレオナ様なのだからレオナ様しかいないのだけれど――。
「何か言いたいことが?」
「……クラブハウスサンドがいいんだが」
お伺い気味なところは成長を感じる。
実は以前、ぐだぐだ注文を言われて頭にきたことがあった。そして、つい追い出したことがある。「もうレオナ様なんて知らない」と子どものような言葉を放ってだ。扉の前から動く足音にすぐに後悔の波が押し寄せた。それでも、ここで引き留めたらまた同じようなことが起きる。心にライオンを住まわせて1時間後、私の好物を持ってしおらしく戻って来た。珍しいというかもう拝めなさそうなしおらしさにあっさりと絆されてしまったが、レオナ様もあれ以来しおらしくなった。一言必ず言うけれど。
「わかりました。では、もう少し待っていてください」
「おう」
安心したような顔になってソファに横になって目を瞑るともう寝息が聞こえる。毎回のことながら早すぎる。気絶しているんではないかといつもヒヤヒヤする。以前、一度だけあまりの静けさに呼吸を確認しに近づいたときにいきなり開眼して腰を抜かしたことがある。すごく笑われたけれど、パッと開いたあの瞬間が怖くてあれ以来起こす以外は近づかないようにしている。
買ったものを片付けて昼食に取り掛かる。といっても、そう面倒くさくない。パンをトーストに入れて焼く。ベーコンをカリカリに焼く。卵は両面焼きの卵焼き。サラダチキンを薄く切る。きつね色になったパンにマスタードマヨネーズを塗る。レタスを敷いて薄切りトマトを置く。その上にカリカリのベーコンを置く。もう一枚の方にもマスタードマヨネーズを塗って、きゅうりとサラダチキンと両面焼いた卵焼きを置く。こっちを上にさっき作った方に乗せる。それからもう一枚乗せて挟む。
「よし」
レオナ様的にはもっと肉っぽい方が好みなのは知っている。もし、本当に夕食も一緒にするならこれでいいだろう。夜にちゃんと肉料理を出そう――でも、これはこれで足りないからもう少し作ることにした。私も食べるんだし。
サンドウィッチが完成してレオナ様を起こす。今日は少し寝起きが悪かった。やっぱり疲れているのかしらと思ったがすぐに起き上がってテーブルに向かった。
テーブルに置かれたサンドウィッチに苦々しい顔をした。
「ご所望のものと違いましたか?」
「……いや」
少し圧を強めて言えばレオナ様がしゅんと私を同じ耳を伏せた。それから大人しく座って少し睨んだ末にクラブハウスサンドに手を伸ばした。
大きな口でかぶりついて咀嚼する。その時に眉間に皺が寄って、しなやかな尻尾が何かに耐えるように揺れる。
まるで小さな子どものよう!
成人男性の仕草ではない。流し目の色っぽい仕草ができるヒトで、子どもらしい仕草もするヒト。なんてものが共存しているのか。
レオナ様のギャップに心の中で呻き耐えながらコーヒーを差し出す。
「よかったらお飲みください」
「ありがと」
前のめりではなかったが少しせっかちな仕草でコーヒーを飲む。やっぱり野菜は苦手なのか。それでも前よりは野菜について文句を言わなくなったから成長している。レオナ様も成長している! なんて感動しながら私も席についてサンドウィッチを食べ始める。
二人静かに昼食を終えるとレオナ様が自分から片づけをすると言う。
「……お皿洗いできます?」
「マスターシェフ以来だな」
それは3年次に受講したやつでは。とりあえず、食器用のスポンジを教えて洗ってもらう。まぁ、調理道具はすでに片付けているし、お皿二枚とマグカップ二個なら平気だろう。平気なはずなのにちょっとソワソワする。
「おい。俺でもこれくらいは洗えるからな」
ギンと睨まれたので大人しくソファに座っていることにした。見ていると睨まれそうだから見ることなくスマホを見る。少し大きなガチャっという音がしたが何とか耐えた。耳も尻尾も反応してしまったが許してほしい。
カチャガチャと音が終わると足音がこちらに向かってくる。その音に合わせてスマホから顔を上げる。
「終わった」
「ありがとうございます」
隣に座ったレオナ様の身体がこちらに倒れてくる。そのまま頭が太ももに預けられた。
「夕食の時間までいらっしゃるならお好きなもの作りますよ」
丸い耳がピコピコ動く。ぐるっと顔が上を向いた。深い森の緑の瞳がじっと私を見上げる。
「肉」
「わかりました」
「あとサラダも」と付け足す。それに分かりやすく顔を顰める。嫌そうに寄った眉間の皺をほぐすように撫でる。すぐに「おい」と大きな手で払われてしまった。
「すいません」
フンと鼻を鳴らすとレオナ様が目を瞑って眠くなるけれど――。
「レオナ様、ごめんなさい。私、これから課題をするので……」
「は?」
魔法でふわっと浮かせて立ち上がる。浮かせていたレオナ様をそのままソファに寝かす。このまま寝る体勢だったレオナ様が珍しく目を丸くさせて口をパカリと間抜けな顔をしている。写真を撮りたい気持ちを抑えて「失礼します」と手を振る。
「あ。お肉は冷凍していたのがあるのでそれでいいでしょうか?」
昨日買って冷凍していたお肉がある。それがあれば態々買い足しにもう一度外に出なくて済む。
レオナ様は呆けたまま一瞬天井を見たと思えば耳を少し伏せて「……俺が買いに行く」と言う。
「では、好きなお肉買ってきてくださいませ」
「うん」
分かったというようにパタリとソファに横になる。こちらに背を向けたことで私と同じ尻尾が現れる。けれど、その尻尾は不機嫌に揺れることもなかった。
1時間後。レオナ様が買いに出かけてすぐに戻って来たのだけれど。
「これは随分と立派なものを……」
「そうか?」
ドンと二人分にしてもだいぶ多い肉。そして、高級ランクの肉に昼食の不満が伝わってくるようだ。
「次はお昼。もう少しお肉出しますね」
そういえばレオナ様の尻尾が機嫌よく揺れた。
2025.05.18
大学も休みのある日。マンション自宅の玄関前に不審者がいる。この国では熱いだろう黒い上着。その上着についているフードを目深く被って座り込んでいる。これを不審者と言わずなんと言おうか。
鼻が利く私でなければ通報案件になっていたわよね。いや、鼻が利いても通報案件かもしれないわ。
ハァ、とため息をついて紙袋の買い物袋を抱えなおす。そのまま黒ずくめ不審者に近づく。もう私の足音には気づいているでしょうにこちらを見るそぶりもない。
なんてヒトなのかしら、と心の中で悪態をついて不審者の傍に立って見下ろす。
「レオナ様。そんな真っ黒な服を着て暑くないのですか?」
「あっちぃに決まってんだろ」
気怠い声と共にがばっと勢いよくフードを剥ぐ不審者。いえ。不審者改め夕焼けの草原第二王子、レオナ・キングスカラー様。
フードの下から現れたライオンの耳は私と同じ。柔らかく波を打つチョコレート色の髪は相変わらず艶々している。そして、目深くかぶっていたフードで隠れていた深い森のような緑の瞳が私を睨み上げる。
睨まれる理由はないのだけれど――あるのだろう。矛盾した言葉を思い浮かべながら片足に重心をかける。
「言っておきますが何も連絡してくださらなければ家にいないこともありますのよ」
「昼時はいつもいんだろ」
「いつもではありませんわ。外に食べに行くこともありましたでしょ」
私の反論にぐぅぐぅと不機嫌に喉を鳴らすレオナ様。またため息をついて鍵を取り出す。すると、レオナ様が立ち上がり私に向かって横柄な態度のまま「合鍵寄越せ」とおっしゃる。
「その態度は気に入らないので差し上げません」
フンと鼻を鳴らしレオナ様に扉の前を退くように手を払う。レオナ様は背中を丸め舌打ちをして渋々というように退く。
忌々し気な視線を無視して扉の鍵を開けて中へと促す。
「さぁ。喉。乾きましたでしょ。お入りくださいませ」
「それよりも腹も減った」
「ハァ。お時間いただきますよ」
「構わねぇ」
気だるい声と姿勢で中へと入っていく。毎度毎度、昼食を食べにくる。たまにお土産を下さるだけに強くは言えない。そもそも王子であるレオナ様に昼食代をたかるなんて――いや、もうそろそろ貰ってもいいかもしれない。
「昼食代は請求してもよろしくて?」
「なんなら夕食代も出すぜ」
部屋に招き入れながら流し目で返された。色っぽい仕草が様になるというか磨きがかかっている気がする。これでは心臓がいくらあっても足りない。
胸の鼓動を隠すようにため息をしながら「なら遠慮なく」と答えて扉を閉じた。
部屋の中に入ってさっさと上着を脱いでソファで横になるレオナ様。その姿は本当にインターンで忙しい4年生なのか。
レオナ様は世話係のアルバイトをしてくださっていた後輩のお陰もあって無事に4年生に進級できた。そして、現在夕焼けの草原にある鉱業・エネルギー企業の研究所でインターンに参加している。
あの企業はナイトレイブンカレッジやロイヤルソードアカデミーなどの名門クラスの学生でもレポート作成が大変だと聞く。だというのに、時間があればこうして私のもとへといらっしゃるのは流石としか言えない。
「今日は何作んだ?」
「そうですね。簡単にサンドウィッチにしようかと……」
言った途端もの言いたげ視線が当たる。買ったものをテーブルに置いてその視線の主を見る。いや、私以外にいるのはレオナ様なのだからレオナ様しかいないのだけれど――。
「何か言いたいことが?」
「……クラブハウスサンドがいいんだが」
お伺い気味なところは成長を感じる。
実は以前、ぐだぐだ注文を言われて頭にきたことがあった。そして、つい追い出したことがある。「もうレオナ様なんて知らない」と子どものような言葉を放ってだ。扉の前から動く足音にすぐに後悔の波が押し寄せた。それでも、ここで引き留めたらまた同じようなことが起きる。心にライオンを住まわせて1時間後、私の好物を持ってしおらしく戻って来た。珍しいというかもう拝めなさそうなしおらしさにあっさりと絆されてしまったが、レオナ様もあれ以来しおらしくなった。一言必ず言うけれど。
「わかりました。では、もう少し待っていてください」
「おう」
安心したような顔になってソファに横になって目を瞑るともう寝息が聞こえる。毎回のことながら早すぎる。気絶しているんではないかといつもヒヤヒヤする。以前、一度だけあまりの静けさに呼吸を確認しに近づいたときにいきなり開眼して腰を抜かしたことがある。すごく笑われたけれど、パッと開いたあの瞬間が怖くてあれ以来起こす以外は近づかないようにしている。
買ったものを片付けて昼食に取り掛かる。といっても、そう面倒くさくない。パンをトーストに入れて焼く。ベーコンをカリカリに焼く。卵は両面焼きの卵焼き。サラダチキンを薄く切る。きつね色になったパンにマスタードマヨネーズを塗る。レタスを敷いて薄切りトマトを置く。その上にカリカリのベーコンを置く。もう一枚の方にもマスタードマヨネーズを塗って、きゅうりとサラダチキンと両面焼いた卵焼きを置く。こっちを上にさっき作った方に乗せる。それからもう一枚乗せて挟む。
「よし」
レオナ様的にはもっと肉っぽい方が好みなのは知っている。もし、本当に夕食も一緒にするならこれでいいだろう。夜にちゃんと肉料理を出そう――でも、これはこれで足りないからもう少し作ることにした。私も食べるんだし。
サンドウィッチが完成してレオナ様を起こす。今日は少し寝起きが悪かった。やっぱり疲れているのかしらと思ったがすぐに起き上がってテーブルに向かった。
テーブルに置かれたサンドウィッチに苦々しい顔をした。
「ご所望のものと違いましたか?」
「……いや」
少し圧を強めて言えばレオナ様がしゅんと私を同じ耳を伏せた。それから大人しく座って少し睨んだ末にクラブハウスサンドに手を伸ばした。
大きな口でかぶりついて咀嚼する。その時に眉間に皺が寄って、しなやかな尻尾が何かに耐えるように揺れる。
まるで小さな子どものよう!
成人男性の仕草ではない。流し目の色っぽい仕草ができるヒトで、子どもらしい仕草もするヒト。なんてものが共存しているのか。
レオナ様のギャップに心の中で呻き耐えながらコーヒーを差し出す。
「よかったらお飲みください」
「ありがと」
前のめりではなかったが少しせっかちな仕草でコーヒーを飲む。やっぱり野菜は苦手なのか。それでも前よりは野菜について文句を言わなくなったから成長している。レオナ様も成長している! なんて感動しながら私も席についてサンドウィッチを食べ始める。
二人静かに昼食を終えるとレオナ様が自分から片づけをすると言う。
「……お皿洗いできます?」
「マスターシェフ以来だな」
それは3年次に受講したやつでは。とりあえず、食器用のスポンジを教えて洗ってもらう。まぁ、調理道具はすでに片付けているし、お皿二枚とマグカップ二個なら平気だろう。平気なはずなのにちょっとソワソワする。
「おい。俺でもこれくらいは洗えるからな」
ギンと睨まれたので大人しくソファに座っていることにした。見ていると睨まれそうだから見ることなくスマホを見る。少し大きなガチャっという音がしたが何とか耐えた。耳も尻尾も反応してしまったが許してほしい。
カチャガチャと音が終わると足音がこちらに向かってくる。その音に合わせてスマホから顔を上げる。
「終わった」
「ありがとうございます」
隣に座ったレオナ様の身体がこちらに倒れてくる。そのまま頭が太ももに預けられた。
「夕食の時間までいらっしゃるならお好きなもの作りますよ」
丸い耳がピコピコ動く。ぐるっと顔が上を向いた。深い森の緑の瞳がじっと私を見上げる。
「肉」
「わかりました」
「あとサラダも」と付け足す。それに分かりやすく顔を顰める。嫌そうに寄った眉間の皺をほぐすように撫でる。すぐに「おい」と大きな手で払われてしまった。
「すいません」
フンと鼻を鳴らすとレオナ様が目を瞑って眠くなるけれど――。
「レオナ様、ごめんなさい。私、これから課題をするので……」
「は?」
魔法でふわっと浮かせて立ち上がる。浮かせていたレオナ様をそのままソファに寝かす。このまま寝る体勢だったレオナ様が珍しく目を丸くさせて口をパカリと間抜けな顔をしている。写真を撮りたい気持ちを抑えて「失礼します」と手を振る。
「あ。お肉は冷凍していたのがあるのでそれでいいでしょうか?」
昨日買って冷凍していたお肉がある。それがあれば態々買い足しにもう一度外に出なくて済む。
レオナ様は呆けたまま一瞬天井を見たと思えば耳を少し伏せて「……俺が買いに行く」と言う。
「では、好きなお肉買ってきてくださいませ」
「うん」
分かったというようにパタリとソファに横になる。こちらに背を向けたことで私と同じ尻尾が現れる。けれど、その尻尾は不機嫌に揺れることもなかった。
1時間後。レオナ様が買いに出かけてすぐに戻って来たのだけれど。
「これは随分と立派なものを……」
「そうか?」
ドンと二人分にしてもだいぶ多い肉。そして、高級ランクの肉に昼食の不満が伝わってくるようだ。
「次はお昼。もう少しお肉出しますね」
そういえばレオナ様の尻尾が機嫌よく揺れた。
2025.05.18
7/9ページ