かがやける日々の正体
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◆ 夢主視点
結婚した者が初めて迎える夜。世に〝初夜〟と呼ばれている。
かつて多くの王侯貴族にとって性行為というのは重要なものだった。同時に当時の王侯貴族にとって夫婦の夜の営みは決して密やかなものではなかった。
一、無事に性交ができたか。
二、機密のやり取りは行われていないか。
他にも様々な懸念があった。そして、それらの懸念を払うために立会人がいた。そんな時代もあったが今は昔。
今はカーテン越しに立会人はいない。ただ離れたところに既婚者の侍女がいる。これは何かあったらすぐ呼べるようにという配慮――というのは建前。
現代も王族の夫婦の営みは何が起きるか分からない。そうしたときに対処できるために声が聞こえるか聞こえないくらいのギリギリ。王族のプライベートをギリギリ保てるラインに侍女が立っている。
遥か昔の王族に嫁いできた女性と比べればジェマは大分プライベートが守られていた。
ジェマは今日、夕焼けの草原の第二王子であるレオナと結婚式を挙げた。結婚する前はあれほど忙しかったのに2時間から3時間とあっという間に結婚式は終わってしまう。これで気が休まると思ったらそうではない。ジェマにはまだやることがあった。
式が終わった後はウェディングドレスから着替えた後、新国王となったファレナ様主催の昼食会。そして、夜はウェディングドレスを脱いで別のシンプルなドレスへと着替え同じく国王主催の晩餐会でようやく終わる。晩餐会が終わった後にジェマはレオナと共に王都の屋敷と戻る。
これで終わりか――というとそうではない。まだ大切なことが残っていた。そして、そのための準備は結婚式のときと同じぐらい侍女たちの気合が入っていた。準備を終えたときの侍女たちの達成感を帯びた顔は今も忘れられえない。そんな侍女に見送られて今ジェマは屋敷の奥にある共同寝室にいる。誰とのと言えば夫となったレオナとの、だ。
完璧な準備を施されたジェマは一人レオナを待っていたが……ちょっと、いや、大分眠かった。
体力も気力もある方だがやはり結婚式までの緊張などで知らず、知らず疲れていたらしい。今になって眠くなってきた。
このときばかりは明日すぐに新婚旅行じゃなくてよかった。それでも王族となったからには明日からやることはたくさんある。ただ、意外に夕焼けの草原は結婚式の次の日は色々多めに見てもらえる。それでいいのかと思うが夫婦仲がいいことに越したことはないというのが代々あるのか大丈夫らしい。
先についてしまったジェマはうつら、うつら、と眠気に耐えていた。これは横になったらダメな眠気。故に、必死に眠気に抗おうとしたけれどジェマの瞼はどんどん、どんどん、重くなり――ついにその重さに抗えなくなった。
――ああ。ダメよ。
意識が落ちていく中、それでも起きようとしたが無理な話だった。
結婚した者が初めて迎える夜。世に〝初夜〟と呼ばれている。
かつて多くの王侯貴族にとって性行為というのは重要なものだった。同時に当時の王侯貴族にとって夫婦の夜の営みは決して密やかなものではなかった。
一、無事に性交ができたか。
二、機密のやり取りは行われていないか。
他にも様々な懸念があった。そして、それらの懸念を払うために立会人がいた。そんな時代もあったが今は昔。
今はカーテン越しに立会人はいない。ただ離れたところに既婚者の侍女がいる。これは何かあったらすぐ呼べるようにという配慮――というのは建前。
現代も王族の夫婦の営みは何が起きるか分からない。そうしたときに対処できるために声が聞こえるか聞こえないくらいのギリギリ。王族のプライベートをギリギリ保てるラインに侍女が立っている。
遥か昔の王族に嫁いできた女性と比べればジェマは大分プライベートが守られていた。
ジェマは今日、夕焼けの草原の第二王子であるレオナと結婚式を挙げた。結婚する前はあれほど忙しかったのに2時間から3時間とあっという間に結婚式は終わってしまう。これで気が休まると思ったらそうではない。ジェマにはまだやることがあった。
式が終わった後はウェディングドレスから着替えた後、新国王となったファレナ様主催の昼食会。そして、夜はウェディングドレスを脱いで別のシンプルなドレスへと着替え同じく国王主催の晩餐会でようやく終わる。晩餐会が終わった後にジェマはレオナと共に王都の屋敷と戻る。
これで終わりか――というとそうではない。まだ大切なことが残っていた。そして、そのための準備は結婚式のときと同じぐらい侍女たちの気合が入っていた。準備を終えたときの侍女たちの達成感を帯びた顔は今も忘れられえない。そんな侍女に見送られて今ジェマは屋敷の奥にある共同寝室にいる。誰とのと言えば夫となったレオナとの、だ。
完璧な準備を施されたジェマは一人レオナを待っていたが……ちょっと、いや、大分眠かった。
体力も気力もある方だがやはり結婚式までの緊張などで知らず、知らず疲れていたらしい。今になって眠くなってきた。
このときばかりは明日すぐに新婚旅行じゃなくてよかった。それでも王族となったからには明日からやることはたくさんある。ただ、意外に夕焼けの草原は結婚式の次の日は色々多めに見てもらえる。それでいいのかと思うが夫婦仲がいいことに越したことはないというのが代々あるのか大丈夫らしい。
先についてしまったジェマはうつら、うつら、と眠気に耐えていた。これは横になったらダメな眠気。故に、必死に眠気に抗おうとしたけれどジェマの瞼はどんどん、どんどん、重くなり――ついにその重さに抗えなくなった。
――ああ。ダメよ。
意識が落ちていく中、それでも起きようとしたが無理な話だった。