短編
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「える、」
「…名前」
最近Lは本当に静かだ
そこにいないんじゃないかってくらい静かだ
元々うるさい方ではなかったけれど、(ぎゃあぎゃあ騒ぐLなんて想像できない)それにしても静か過ぎるんだ
そして、人を拒んでる
背中が近寄るなと言っている
「隣、座っていい?」
「どうぞ」
紅茶のトレイを持って静かに問えば、静かに答えが返ってきた
ことり、とテーブルにカップが当たる音が響く
お砂糖を入れる、という行為自体が好きな事も知っているから、角砂糖がいっぱい入ったビンもそばに置く
少し離れて隣に座れば、跳ねたスプリングに揺られたかのようにLの身体が傾いた
思わず息をするのを忘れて凝視した
けれど、彼は頭を私の肩に乗っけて、ふぅと溜息をついただけで、ああ、死んだかと思った、確実に今ので私の寿命は縮んだ
「びっくりさせないで」
「そんなつもりはなかったんですが」
頭を起こしてしまったLがなんか遠くに行ってしまう気がして、カップを握り締めて、今度は私がLの肩に頭を載せた
Lの骨ばった長い指が私の髪を梳いて、紅茶のいい匂いが鼻をくすぐって、幸せで、幸せ、で、
「名前、泣かないで下さい」
「泣いてなんかないよ」
「あと、一日、ですね」
「…何の話よ」
お約束の台詞ですっとぼけて、泣いてなんかない、これは紅茶の湯気が目に沁みただけ
紅茶を一口飲んで、私の頭に自分の頭を預けた彼がこんなに近くにいるのに遠くて
元々低体温だって事は知っているけれど、その指の冷たさが、こわくて、
耳元で囁くらしくない言葉が、残りの時間を示しているようで、やめて、そんな、心残りがないように、っていうような行動も、らしくない言葉も、やめてよ
こめかみに唇を寄せて、若干震えた声がまた、そうやって、私の心を潰すんだ、
「 死ぬほど好きだ 」
(だからって本当に死ぬバカがどこにいるの)(「私の後を追うのは許さない」なんて言わせないんだからね)
「…名前」
最近Lは本当に静かだ
そこにいないんじゃないかってくらい静かだ
元々うるさい方ではなかったけれど、(ぎゃあぎゃあ騒ぐLなんて想像できない)それにしても静か過ぎるんだ
そして、人を拒んでる
背中が近寄るなと言っている
「隣、座っていい?」
「どうぞ」
紅茶のトレイを持って静かに問えば、静かに答えが返ってきた
ことり、とテーブルにカップが当たる音が響く
お砂糖を入れる、という行為自体が好きな事も知っているから、角砂糖がいっぱい入ったビンもそばに置く
少し離れて隣に座れば、跳ねたスプリングに揺られたかのようにLの身体が傾いた
思わず息をするのを忘れて凝視した
けれど、彼は頭を私の肩に乗っけて、ふぅと溜息をついただけで、ああ、死んだかと思った、確実に今ので私の寿命は縮んだ
「びっくりさせないで」
「そんなつもりはなかったんですが」
頭を起こしてしまったLがなんか遠くに行ってしまう気がして、カップを握り締めて、今度は私がLの肩に頭を載せた
Lの骨ばった長い指が私の髪を梳いて、紅茶のいい匂いが鼻をくすぐって、幸せで、幸せ、で、
「名前、泣かないで下さい」
「泣いてなんかないよ」
「あと、一日、ですね」
「…何の話よ」
お約束の台詞ですっとぼけて、泣いてなんかない、これは紅茶の湯気が目に沁みただけ
紅茶を一口飲んで、私の頭に自分の頭を預けた彼がこんなに近くにいるのに遠くて
元々低体温だって事は知っているけれど、その指の冷たさが、こわくて、
耳元で囁くらしくない言葉が、残りの時間を示しているようで、やめて、そんな、心残りがないように、っていうような行動も、らしくない言葉も、やめてよ
こめかみに唇を寄せて、若干震えた声がまた、そうやって、私の心を潰すんだ、
「 死ぬほど好きだ 」
(だからって本当に死ぬバカがどこにいるの)(「私の後を追うのは許さない」なんて言わせないんだからね)