名探偵のお気に入り
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「エイティーン3月号からファンです」
「竜崎さんも同じこと言ってたよ」
「あー、私と一緒に読んでたからかなぁ…」
弥海砂の部屋を訪ねて初めて姿を晒す。
弥海砂が第二のキラの能力をまだ持っていたなら私の顔を見ただけで殺せるはずだが一向に死ぬ気配はない。まぁLだって散々姿を見せていて無事なのだから、やはり今はもうその能力がないとみて良いだろう。自分の命を賭けた実験結果に安堵していると先程名乗ったばかりの名を目の前の女の子が復唱していた。
「…ドヌーヴって音強くない?苗字なの?」
「そう、でもそれ以外名乗っちゃいけないことになってるからドヌーヴって呼んで」
「え〜可愛くない〜!こんなにかわいい顔してるのに!全然ドヌーヴ!!て感じじゃないよ!あだ名とかないの?」
ドヌーヴ自体がある意味あだ名みたいなものなんだけどな、人の名前に可愛くないとは…しかも苗字なんて本来選べないのに。偽名とわかっていての発言なのか。
ドヌーヴ…あだ名…ドヌーヴ…といえば…
「…じゃあキティとかは?」
「キティ!?キティちゃん!かわいい〜!いかにもあだ名って感じ!採用☆」
ナマエと呼ばせても良かったんだけど、Lがダメというなら名乗るわけにはいかない。ドヌーヴが気に食わないなら「Dと呼んで」も多分ダメだろう。
ドヌーヴもキティも偽名だから問題はないし、万一殺しを試されても流河旱樹のように関係ないホンモノが死ぬリスクもない。だって、誰もが思い描く"キティちゃん"はアレでしょう?同名の人間が死ぬリスクはかなり低い。
ミサのことはミサミサって呼んで〜とはしゃぐ彼女に提案する。
「そのことなんだけど、海砂ちゃんじゃダメかな?みんなにミサミサって呼ばれてるでしょ?人と違う呼び方が良いな〜って…そっちの方が特別っぽくない?私、海砂ちゃんとは仲良くなりたいんだ」
世話役だよ、と名乗ったものの、仲良くなって懐に入れればキラや夜神月の情報収集に活かせる。捜査本部唯一の女、しかも歳が近いとなれば心も許すはず…
友達いないから…私のことキティって呼ぶのも海砂ちゃんだけだし…としおらしくすれば弥が反応した。
「友達いないの?竜崎さんは?」
「竜崎はビジネスパートナーというか」
「でもミサの上のフロア全部キティちゃんのなんでしょ?すごい特別扱いじゃない?他の人たちは一部屋ずつだよね?」
松田さんが言ってたよ!と告げられ、あの馬鹿、指示ないとなんでも話しちゃうのか?と頭を抱えそうになる。
ミサはライトの彼女だからワンフロア貸切でも納得だけど〜…
そこまで言ってハッとした彼女はこちらも見てニンマリ笑った。
「なるほどね〜」
「な、なに?」
「キティちゃん、竜崎さんの彼女なんだ?」
流石、女の勘は鋭い。いや、どんなに馬鹿でもここまで依怙贔屓されてれば察するか…ワタリもワンフロア割り当てられているので捜査本部の人たちは竜崎の身内はワンフロア貸切という認識のようだけど、多分夜神月も気付いている。
まぁLは全く隠す気がなく、むしろ見せつけるように煽るようにベタベタしてくるから彼女と名乗っても問題ないだろう。私の存在が表に出たのは初めてといっていい。つまり、世間的には存在しない私が死ぬということは私を知るこの中にキラがいるということ。Lを早くなんとかしたいであろうキラがこんなわかりやすい餌にすぐ飛びつくとは考えられないが、私をどうこうしてLにダメージを与えようとは考えるだろう。私は撒き餌だ。わかりやすい罠はわかりやすければわかりやすいだけ怪しくて手出しし辛い。彼女です、と言ってしまった方がキラへの挑発になると踏んで、私は恥ずかしそうに目線を下げてモジモジと「なんでわかったの…?」と聞いた。
「やっぱり〜!わかるよ〜!」
「えー、困ったな」
テンション爆上がりの彼女に「みんなには内緒だよ…?」と囁けば興奮気味に鼻息荒く頷かれた。うん、これ絶対夜神月には言う。言ってくれて良いんだけど。どうせ次会う時も手錠のせいで3人なんだろうからその場にLが居合わせることになる。きっと彼も肯定する。こんな大切な秘密を暴露されてどう出る?夜神月。
恐ろしいのはこれが作戦ではなく事実だということだけど、事実だからこそリアリティがあるだろうしまぁいいか。
「そっかそっか〜竜崎さんもオトコなんだね〜!それにしてもこんな可愛い子とあの竜崎さんがねぇ…」
「あのって(笑)」
「ごめんごめん!悪口言ってるわけじゃないよ!でもさ〜、そっか〜」
そっかそっかと言いながら全身ジロジロ見られて流石に居心地悪い。
その服は竜崎さんに着せられてるの?俺と同じ格好させる趣味的な?キモチワルッ!と1人で完結させてる海砂に流石にムッときて思わず強めに、コレは私が好きで着てるの!お揃いが着たいの!と本音をぶつければ一瞬キョトンとした後にまたニヤニヤとし出してしまった。本当のことなんて言ってやることなかったのに…Lとの話なんて他人にちゃんとするの初めてで調子が狂う。今迄ずっと秘密の関係だったのだ、初めて口外出来て思った以上にタガが外れてしまってるらしい、気をつけねば。
「まさかのキティちゃんの方がベタ惚れなんだね〜」
「や、やめてよ〜」
ニヤニヤ見てくる弥から腕で顔を隠すようにするととんでもない提案が飛び込んでした。
「そうだ!次ライトとデートする時ダブルデートにしようよ!」
「えっ?」
「3人だとどうしてもデートっぽくなくて嫌だけど、4人ならそれぞれデートすれば良いわけじゃん?鎖で繋がってるから出来ること少ないけど、3人より全然良い!」
そっちでいちゃいちゃしてくれたら竜崎さんがこっちガン見してくることもないし!名案でしょと身を乗り出してキラキラ見てくる瞳から目をそらす。それじゃ見張りの意味が薄らぐのだけど…。それにもし2人の前でベタベタされたら恥ずかしくて死んでしまうかもしれない。あの人何しでかすかわからない…。顔を赤くして両手で覆ってしまった私に「えっ…そんなに…?何想像したの…?」とドン引いた声がかかるが顔を上げられない。
「ダブルデートでそんな赤くなるようないちゃいちゃする気…?ま、まぁ竜崎さん変態だもんね…」
「そうなの…!!!!」
力強く頷いてしまった私悪くない。Lの日頃の行いが悪い。
後日、ダブルデートの提案は即決で飲まれ、夜神弥がドン引きするくらいベタベタされて死にそうになった。
「竜崎さんも同じこと言ってたよ」
「あー、私と一緒に読んでたからかなぁ…」
弥海砂の部屋を訪ねて初めて姿を晒す。
弥海砂が第二のキラの能力をまだ持っていたなら私の顔を見ただけで殺せるはずだが一向に死ぬ気配はない。まぁLだって散々姿を見せていて無事なのだから、やはり今はもうその能力がないとみて良いだろう。自分の命を賭けた実験結果に安堵していると先程名乗ったばかりの名を目の前の女の子が復唱していた。
「…ドヌーヴって音強くない?苗字なの?」
「そう、でもそれ以外名乗っちゃいけないことになってるからドヌーヴって呼んで」
「え〜可愛くない〜!こんなにかわいい顔してるのに!全然ドヌーヴ!!て感じじゃないよ!あだ名とかないの?」
ドヌーヴ自体がある意味あだ名みたいなものなんだけどな、人の名前に可愛くないとは…しかも苗字なんて本来選べないのに。偽名とわかっていての発言なのか。
ドヌーヴ…あだ名…ドヌーヴ…といえば…
「…じゃあキティとかは?」
「キティ!?キティちゃん!かわいい〜!いかにもあだ名って感じ!採用☆」
ナマエと呼ばせても良かったんだけど、Lがダメというなら名乗るわけにはいかない。ドヌーヴが気に食わないなら「Dと呼んで」も多分ダメだろう。
ドヌーヴもキティも偽名だから問題はないし、万一殺しを試されても流河旱樹のように関係ないホンモノが死ぬリスクもない。だって、誰もが思い描く"キティちゃん"はアレでしょう?同名の人間が死ぬリスクはかなり低い。
ミサのことはミサミサって呼んで〜とはしゃぐ彼女に提案する。
「そのことなんだけど、海砂ちゃんじゃダメかな?みんなにミサミサって呼ばれてるでしょ?人と違う呼び方が良いな〜って…そっちの方が特別っぽくない?私、海砂ちゃんとは仲良くなりたいんだ」
世話役だよ、と名乗ったものの、仲良くなって懐に入れればキラや夜神月の情報収集に活かせる。捜査本部唯一の女、しかも歳が近いとなれば心も許すはず…
友達いないから…私のことキティって呼ぶのも海砂ちゃんだけだし…としおらしくすれば弥が反応した。
「友達いないの?竜崎さんは?」
「竜崎はビジネスパートナーというか」
「でもミサの上のフロア全部キティちゃんのなんでしょ?すごい特別扱いじゃない?他の人たちは一部屋ずつだよね?」
松田さんが言ってたよ!と告げられ、あの馬鹿、指示ないとなんでも話しちゃうのか?と頭を抱えそうになる。
ミサはライトの彼女だからワンフロア貸切でも納得だけど〜…
そこまで言ってハッとした彼女はこちらも見てニンマリ笑った。
「なるほどね〜」
「な、なに?」
「キティちゃん、竜崎さんの彼女なんだ?」
流石、女の勘は鋭い。いや、どんなに馬鹿でもここまで依怙贔屓されてれば察するか…ワタリもワンフロア割り当てられているので捜査本部の人たちは竜崎の身内はワンフロア貸切という認識のようだけど、多分夜神月も気付いている。
まぁLは全く隠す気がなく、むしろ見せつけるように煽るようにベタベタしてくるから彼女と名乗っても問題ないだろう。私の存在が表に出たのは初めてといっていい。つまり、世間的には存在しない私が死ぬということは私を知るこの中にキラがいるということ。Lを早くなんとかしたいであろうキラがこんなわかりやすい餌にすぐ飛びつくとは考えられないが、私をどうこうしてLにダメージを与えようとは考えるだろう。私は撒き餌だ。わかりやすい罠はわかりやすければわかりやすいだけ怪しくて手出しし辛い。彼女です、と言ってしまった方がキラへの挑発になると踏んで、私は恥ずかしそうに目線を下げてモジモジと「なんでわかったの…?」と聞いた。
「やっぱり〜!わかるよ〜!」
「えー、困ったな」
テンション爆上がりの彼女に「みんなには内緒だよ…?」と囁けば興奮気味に鼻息荒く頷かれた。うん、これ絶対夜神月には言う。言ってくれて良いんだけど。どうせ次会う時も手錠のせいで3人なんだろうからその場にLが居合わせることになる。きっと彼も肯定する。こんな大切な秘密を暴露されてどう出る?夜神月。
恐ろしいのはこれが作戦ではなく事実だということだけど、事実だからこそリアリティがあるだろうしまぁいいか。
「そっかそっか〜竜崎さんもオトコなんだね〜!それにしてもこんな可愛い子とあの竜崎さんがねぇ…」
「あのって(笑)」
「ごめんごめん!悪口言ってるわけじゃないよ!でもさ〜、そっか〜」
そっかそっかと言いながら全身ジロジロ見られて流石に居心地悪い。
その服は竜崎さんに着せられてるの?俺と同じ格好させる趣味的な?キモチワルッ!と1人で完結させてる海砂に流石にムッときて思わず強めに、コレは私が好きで着てるの!お揃いが着たいの!と本音をぶつければ一瞬キョトンとした後にまたニヤニヤとし出してしまった。本当のことなんて言ってやることなかったのに…Lとの話なんて他人にちゃんとするの初めてで調子が狂う。今迄ずっと秘密の関係だったのだ、初めて口外出来て思った以上にタガが外れてしまってるらしい、気をつけねば。
「まさかのキティちゃんの方がベタ惚れなんだね〜」
「や、やめてよ〜」
ニヤニヤ見てくる弥から腕で顔を隠すようにするととんでもない提案が飛び込んでした。
「そうだ!次ライトとデートする時ダブルデートにしようよ!」
「えっ?」
「3人だとどうしてもデートっぽくなくて嫌だけど、4人ならそれぞれデートすれば良いわけじゃん?鎖で繋がってるから出来ること少ないけど、3人より全然良い!」
そっちでいちゃいちゃしてくれたら竜崎さんがこっちガン見してくることもないし!名案でしょと身を乗り出してキラキラ見てくる瞳から目をそらす。それじゃ見張りの意味が薄らぐのだけど…。それにもし2人の前でベタベタされたら恥ずかしくて死んでしまうかもしれない。あの人何しでかすかわからない…。顔を赤くして両手で覆ってしまった私に「えっ…そんなに…?何想像したの…?」とドン引いた声がかかるが顔を上げられない。
「ダブルデートでそんな赤くなるようないちゃいちゃする気…?ま、まぁ竜崎さん変態だもんね…」
「そうなの…!!!!」
力強く頷いてしまった私悪くない。Lの日頃の行いが悪い。
後日、ダブルデートの提案は即決で飲まれ、夜神弥がドン引きするくらいベタベタされて死にそうになった。