短編
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付き合って半年。
もうすぐクリスマス。
街は赤や緑、ベルやきらきら光るライトで綺麗に飾り付けられている。
二人で迎える初のクリスマスに何をしようかとそんなことばかり考えてしまう。
でも彼はあまり乗り気ではなくて。
「俺キリスト教徒じゃないし…クリスマスなんて関係ない。」
はっきりキッパリ言い切りやがった。
「うちだってキリスト教徒じゃないし。でもクリスマスは大事なイベントでしょ?!」
「そんなの知らないし。大体なんで授業中にそんな話ふってくるわけ。ホントめーわく…」
ぼやき始めた彼にキレかかった。
クリスマスはカップルの一大イベントでしょ?!
ショッピングしたりお茶したり遊園地行ったり…
なのに、なのに、こんの無愛想野郎!!
「…一緒にいたいと思うのは私だけなのかな…」
切なくなる。
こんなに好きなのに。
彼の気持ちがわからなくて。
いきなり笑顔で抱きつかれても困るけど。
そんなのキャラじゃない。
だけど・・・
「ずっとそばにいたいって思うのはわがままなのかな…」
クリスマス当日。
来てくれないことはわかってる。
けれど私は彼にLINEした。
--------------------------
メリークリスマス。
当日言うのもあれだと思うけど
クリスマスツリーの下にいます。
6:00PMまで待つね。
--------------------------
送信。
今は5:00PM。
あと一時間。
すっかり暗くなってロマンティックな光に包まれた街をカップルたちが通り過ぎていく。
どのクリスマスツリーかは言ってない。
だけどこの街で一番大きなクリスマスツリーの下で足踏みしながら待つ。
こないだろうなぁ・・・
深司の家からは一時間以上かかるもんなここ…
そんなことをぼんやり考えてたら幻聴が聞こえた。
「何してんの?」
そして幻覚まで見えた。
深司が隣にいた。
「えっ早!!つか、えっ?何でいんの???」
だってまだ送信して1、2分しかたってなくて。
マフラーしてコート着て怪訝な顔した深司が立ってるわけなくて。
「いちゃ悪い?LINE見たから来たんだけど。」
涙が出た。
何でこんな早いかはわかんないけど着てくれたことが嬉しくて。
「何泣いてんの?ほら、あげる。」
綺麗にラッピングされた包み。
びっくりしてあけると可愛いネックレスが入っていた。
「クリスマスプレゼント…?」
「そこの店で買った。そしたらLINE来たから来てみた。」
ぶっきらぼうに呟く彼。
クリスマスなんてどうでもいいって言ってたくせに。
「・・・クリスマスなんてどうでもいいけど名前はどうでも良くないから。」
そのことばがどんなにうれしかったか。
また来年もここで会おうと約束した。
貴方のことが好きすぎてどうにかなってしまいそうだよ。
Merry Ⅹ’mas...
もうすぐクリスマス。
街は赤や緑、ベルやきらきら光るライトで綺麗に飾り付けられている。
二人で迎える初のクリスマスに何をしようかとそんなことばかり考えてしまう。
でも彼はあまり乗り気ではなくて。
「俺キリスト教徒じゃないし…クリスマスなんて関係ない。」
はっきりキッパリ言い切りやがった。
「うちだってキリスト教徒じゃないし。でもクリスマスは大事なイベントでしょ?!」
「そんなの知らないし。大体なんで授業中にそんな話ふってくるわけ。ホントめーわく…」
ぼやき始めた彼にキレかかった。
クリスマスはカップルの一大イベントでしょ?!
ショッピングしたりお茶したり遊園地行ったり…
なのに、なのに、こんの無愛想野郎!!
「…一緒にいたいと思うのは私だけなのかな…」
切なくなる。
こんなに好きなのに。
彼の気持ちがわからなくて。
いきなり笑顔で抱きつかれても困るけど。
そんなのキャラじゃない。
だけど・・・
「ずっとそばにいたいって思うのはわがままなのかな…」
クリスマス当日。
来てくれないことはわかってる。
けれど私は彼にLINEした。
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メリークリスマス。
当日言うのもあれだと思うけど
クリスマスツリーの下にいます。
6:00PMまで待つね。
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送信。
今は5:00PM。
あと一時間。
すっかり暗くなってロマンティックな光に包まれた街をカップルたちが通り過ぎていく。
どのクリスマスツリーかは言ってない。
だけどこの街で一番大きなクリスマスツリーの下で足踏みしながら待つ。
こないだろうなぁ・・・
深司の家からは一時間以上かかるもんなここ…
そんなことをぼんやり考えてたら幻聴が聞こえた。
「何してんの?」
そして幻覚まで見えた。
深司が隣にいた。
「えっ早!!つか、えっ?何でいんの???」
だってまだ送信して1、2分しかたってなくて。
マフラーしてコート着て怪訝な顔した深司が立ってるわけなくて。
「いちゃ悪い?LINE見たから来たんだけど。」
涙が出た。
何でこんな早いかはわかんないけど着てくれたことが嬉しくて。
「何泣いてんの?ほら、あげる。」
綺麗にラッピングされた包み。
びっくりしてあけると可愛いネックレスが入っていた。
「クリスマスプレゼント…?」
「そこの店で買った。そしたらLINE来たから来てみた。」
ぶっきらぼうに呟く彼。
クリスマスなんてどうでもいいって言ってたくせに。
「・・・クリスマスなんてどうでもいいけど名前はどうでも良くないから。」
そのことばがどんなにうれしかったか。
また来年もここで会おうと約束した。
貴方のことが好きすぎてどうにかなってしまいそうだよ。
Merry Ⅹ’mas...